起業への道 天使たちのリース(R)の物語(9)
天使たちのリースについての7回目のお話しです。
今回は、天使たちのリースとSDGsのお話しです。
1.生花リースの土台の再利用を思いつく。
リース製作は30年以上前に、趣味で始めておりました。
職場の先輩が、フラワーアレンジメントを週末に
教えておられ、そこで初めて、生木で作るクリスマスリースに出会いました。
生木のひばで作るリースは森の香りがし、気持ちが穏やかになりました。
形など、フラワーアレンジメントのように難しくなく、当時、日本古来の花道を習っていたこともあり、自己流で毎年つくり始めました。
形が丸ければよいという以外、ほとんど制約がない分、私には楽しい趣味になりました。
近所のお友達やママ友と講習会を開き、毎年、クリスマスリースをつくっておりました。
クリスマスが過ぎると、お正月がすぐにやってきます。
クリスマスが終わって、リースの土台を捨てるのは、もったいない。まだまだ、緑なのに。
クリスマスリースの土台に花材を足し再利用し、リボンや飾りを変えると、お正月も飾れ、11月から翌年の1月末くらいまでは、緑が美しいまま、玄関やリビングを飾れます。
このことを、ずっと提案しています。
当時は、”再利用”という言葉しかありませんでしたが、
今風に言えば、サスティナブル、ですよね。
2.クラフトリースの土台もサスティナブルにつくる。
クラフトリースは、2011年に初めて個展を開いたときに、
アドバイスをいただいた高名なアーティストの方に、
今までに作ったことのないような巨大なリースをつくってみたら?と、助言をいただき、試行錯誤で、製作いたしました。
土台を工夫し、サスティナブル・形状安定・長持ち・雑菌が繁殖しない・生花にとって厳しい環境にも対応できる等の利点があります。
土台の上に飾るアーティシャルフラワーや木の実などの装着は、ホルムアルデヒドを含有するボンドなどを使わず、ワイヤー等を使用し、土台が再利用できるようにかつ、人にもやさしい素材を使用しています。
一番始めに製作したクラフトリースは、現存し、当社の重要文化財のような存在です。
企業用のHPや会社パンフレットにも、登場しています。
3.実用新案取得済。
1.2に関して、実用新案を取得済です。
こうして、天使たちのリースができました。
4.HPにSDGs支援と表示するのは大変だった。
当社は、株式会社設立当時以前より、上記のようにSDGsに取り組み、
また、株式会社設立後は、SDGs17目標のうち、すでに、5.8.11.12.15に取り組んでいます。
これを、HPに掲載するのは大変でした。
まず、どのように文章表現したらよいのか、どこに掲載すればよいのか?
UNに直接、交渉するのか?等の問題がありました。
あいにく、当市には、SDGsに関するプラットフォームがなく、質問できる専門家も心当たりがありませんでした。
そこで、お世話になっている知人からの紹介で、近隣の政令指定都市の商工会議所のセミナーに参加し、
その市の担当者の方から、ご教授いただきました。
担当の弁護士にも調査していただき、
また、友人から紹介していただいた、国立大学大学院国際公共政策学科の教授にも面談する機会を得、当社のHPを見ていただき、OKをいただくことができ、HP掲載に至りました。
5.天使たちのリースのこれから。
私が製作するリースの資材について、サスティナブルを進めたいと考えています。
使用しているアーティシャルフラワーについては、再生材料の使用率が高いものにしていきたいと考えています。
他、リース全体についても別のことを考えています。
天使たちのリースは、進化します。
6.SDGsのプラットフォームをつくりたい。
3で記したように、私自身、結構、大変な思いをしたため、
将来的に、SDGs関連のプラットフォームをつくるお手伝いができたら、と考えています。
7.最後に、
最近、否定的な意見をメールで受信しました。
気にせず、まっすぐ進みたいと思います。
今回のタイトル写真は、
個展に出展する新作リースの一つです。
タイトルは、惑星の”Earth”です。青く、また、緑の地球がずっと続くように願いを込めて製作いたしました。
渡部貴久美
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