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労働基準監督署の調査について

質問  初めて労働基準監督署の調査が入ることになりました。どのように対応すればいいのでしょうか?また何か指摘されたら会社はどのような状況に陥るのでしょうか?


回答  まず監督署からの調査に関する通知書に記載されている帳票をそろえていきましょう。概ね3か月から半年分で次のような帳票が必要になると記載されています。

(1)会社情報、パンプレット

(2)就業規則

(3)時間外及び休日労働に関する協定書。また他に協定書があればそれも必要

(4)出勤簿

(5)賃金台帳

(6)雇用契約書

(7)有給管理簿

(8)健康診断結果の個人票

(9)労働者名簿

(10)その他

まだありますが、概ね上記はどの監督署からも共通して求めれる帳票です。

調査は上記の書類をもとに事実関係の聞き取りをされ、違法状態のものがあれば是正勧告書が出される、といった流れになります。

では、是正勧告書が出されたら、会社はどのようにすればいいかといいますと、基本的には是正勧告書に記載された内容について改善策を講じて(未払い賃金があれば支払って)、改善後の状況について1か月分または2か月分程度の実績とともに改善の報告書を提出するようになります。

改善方法が不明であれば監督官に聞いてもいいですし、顧問社労士の方がいればその先生にお訊ねするのもいいでしょう。

他方で、まったく指摘がなければ、違法状態はない、とのお墨付きをもらったようなものですので、逆に調査を受けてよかった、ということにもなります。

日頃から労務管理をきちんとしていれば、過剰に恐れる必要はありませんが、きちんと準備して実態を説明できるようにしておく必要もあります。

※口頭で説明できても、帳票が伴わなければ、出来ていないと思われるからです。

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