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人生人それぞれの生き方がある。

僕は2年ほど前に自分を磨くことを決意した。

自分を磨くといってもいろんなやり方がある。僕は今までやりたいけどどこか諦めてたことを全てやるようにした。

ずっといきたいと思っていたが行かなかったJAXA(宇宙航空研究開発機構)に行き、自転車で旅もした。いろんな方の講演会も聴きにいき、いろんな人と出逢うようになった。

自分を磨くことを決意した理由は毎日が同じサイクルだったからだ。朝起きて学校へ向かう、学校が終わればバイトへ向かい、バイトが終われば友達と遊ぶか、寝る。そしてまた次の日も同じような日が繰り返される。大学に入学した時から1年生が終わるまでこの生活をずっと続けていた。

大学1年生が終わった直後の春休みに「このままじゃダメだ、大学の4年間を無駄に過ごしてしまう」と思い、その日から「自分磨き」というプロジェクトがスタートした。

それを始めてから、自分と出会う人が変わり、自分の考えが変わり、行動が変わった。時間の使い方、お金の使い方までもが変わった。「類は友を呼ぶ」の意味がわかった気がし、生き方を変えればこんなにも見える景色が変わるのかと感じた。それと同時に「みんなも僕と同じように生きればいいのに」と、どこか高い場所からみんなを見下ろすような目で周りを見ていた自分もいた。

僕は少しずつ友達から相談を受けることが増えていった。「彼女と別れそうなんやけどどうしよう」、「毎日が同じ生活やねんけどどうしたら変われるやろう」などありがたいことに僕にいろいろ相談して来てくれた。

そんな彼らに決まって言っていたことは「自分を磨け!」だった。まるで営業をしているように、これをすれば絶対に人生が変わる!と人に押し売りしていた。

彼女のことで毎日頭いっぱいで自分を成長させることができない恋愛をするくらいなら彼女とはさっさと別れてしまって、自分を磨いた方がいい。まず自分を磨けば必ずもっと素敵な人に出会えるし、それでもまだ彼女のことが忘れられないのならもう1度よりを戻すように頑張ればいい。

僕は自分磨きで同じ生活から脱出できたからあなたもそうしたら絶対に変われる。

そう思っていた。

確かに僕は自分磨きを始めて人生が変わった。そして現在も絶賛自分磨き中だ。しかし、これは僕のやり方だったことに気が付いた。人それぞれ幸せの感じ方が違うように、人それぞれの生き方や人生がある。だから、彼らが僕と同じようにしたって感じ方は全く違うし、むしろ生きづらく感じてしまうかもしれない。僕の生き方を人に押し付けることは間違っていたのだ。

これにはつい最近気が付いた。いや、正確に言うとずっと前から気が付いていた。気が付いていたが、まだどこか周りより僕の方が偉いと思っていたのだろう。間違っているとは分かっていながら、いややっぱり自分が正しいと思っている自分がいた。

やっと心の中にいる嫌な自分に向き合ってあげることができた。そして、ようやくこのように文章にまとめることができた。大きな進歩だ。

もうすぐ21歳になる。21年間生きてようやく気が付いた。

人生人それぞれの生き方がある。

おかげさまでいつも楽しくやらせてもらってます。ありがとうございます! これからもどうぞよろしくお願いします。