朝

まだ朝の鳥も鳴かぬような
夜寄りの今日に目覚めるから
寝落ちには背徳感があるのだ。
6時に起きれば
ただの早寝早起きとなる。

めずらしく朝から洗濯機を回し、
髪の毛が1本でも落ちているのを嫌い、
仕事に出かける前に
すばやく掃除をしていた母の
あの頃の背中を思い出しながら
私はまあるく掃除機をかける。

いつもは押し込むように食べているトースト
今朝はレタスを洗う余裕も、
玄関でブーツの紐を結ぶ時間もできた。

実に爽やかな朝。
そんなはじまりの日曜日が
まもなく終わる。