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予感

まぁ、予感は山々盛り々々にありましたよ。

「パソコンの設定もおまかせしたいんですけど…」
「できますけど、高いですよ」
「自分でやったことないんですけど…できますかねぇ」
「プリンターとかはどうしました?」
「プリンターは自分でやりました」
「だったらできますよ。聞いてくることに“はい”か“いいえ”でこたえていくだけですから。どーしてもわからなかったらパソコン持って来てください」
ショップの方にそう言われ、
「じゃあちょっとがんばってみます」
と、段ボールに入ったパソコンを抱えて帰ってきた。
画像を抜き出しそびれて無言のまま10年近く鎮座していたパソコンをどかした机の周りをまずは片付けた。
机の足元の棚にはもうとっくにいらないソフトの箱がホコリをかぶっていくつも並んでいた。
時々バァ〜っと一気に色々捨てたくなる私は間違って必要なものも捨ててしまうこともやりがちなので、あまり理解していないパソコン周りだけはそれができずにいた。
でも1つ1つ箱を見てみれば、どう考えたって今さら必要のないものばかりだった。
そんな気もしていたけれど。
可燃、不燃のゴミ袋にポイポイ放り込んで、机の上から下まで大掃除をして段ボールからピカピカのパソコンを大事に大事に取り出して机の上でパカっと開いた。
「この順番にやっていけばできますから」
と、もらった手順書を片手にいざ!
ふむふむ…確かに順番にやっていくだけだなぁと進めていき、できた!と思ったけれど、あら?まだなんかあるの?え?それもしなくちゃいけないのね。え?なんか変なメールが来たよ?など。

あぁこれ、さては時間どろぼうの仕業だな。

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