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躁鬱病とバセドウ病になった話②

躁鬱が発覚した為、バセドウ病が発覚したというのはなんとも皮肉だと思う。

なぜ判明したかというと心療内科での診察の時だった。一度目の心療内科診断時、血液検査を行ってもらい、その際は「ドグマチール(定型抗精神病薬)」と「マイスリー(睡眠導入剤)」を処方してもらい様子を見る事にした。

次の診断の際、「ドグマチールの効果が見られない」と伝えた。
診断までの間、恐ろしく苦しいと思うことがあってドグマチールのODをした。ドグマチールごときをODしたところでどうなるわけでもないとわかっていながらも、私の手元にはそれしかなかったのだ。(ちなみに睡眠導入剤をや睡眠薬をODするのは個人的ポリシーに反しているのでやらない。めっちゃ寝れて胃洗浄するのは嫌いです。)
※どんなことがあっても基本ODはダメです。

代わりに「レクサプロ(抗うつ薬)」を代わりに処方され、マイスリーは継続となった。話を少し聞いてもらった後「ところで、貴方は甲状腺を患ってらっしゃるのかしら」と先生から質問を投げかられ、ドキッとした。
思えば母親がバセドウ病だったため、可能性は少なからずあるはずだったが、検査する気持ちやタイミングなどは全くなかった。
(勿論一般検診は毎年行っており、血液検査は他人よりも事あるごとに実施されているはずだったが、平均グレードのものだったので甲状腺の数値判定外だった。)
今回実施した血液検査は、少しグレードが高いものだったらしく、そこには甲状腺の数値が爆上がりしていた結果が記載されていた。

記載していなかったので、少しバセドウ病の話をしようと思う。

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■バセドウ病とは
 バセドウ病とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、甲状腺機能が亢進する病気です。
 バセドウ病では特殊な「抗体」が作られ、これが甲状腺を刺激して、過剰に甲状腺ホルモンを分泌させてしまいます。
 バセドウ病は男性より女性に多く、200~500人に1人くらいがかかっています。

■バセドウ病の症状(バセドウ病で現れる症状(甲状腺ホルモンが多い時))
 疲れやすさやだるさがある
 汗が異常に多い
 暑がりである
 脈拍数が多く、動悸がする
 手足がふるえる
 甲状腺が腫れる
 食欲が旺盛である
 イライラする
 かゆみがある
 口が渇く
 眠れない
 微熱が続く
 息切れがする
 髪の毛が抜ける
 排便の回数が増える
 眼球が出てくる

 引用:http://harecoco.net/thyroid/01.html

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上記が簡単なバセドウ病の説明だ。母は「眼球が出てくる」というほぼラストステージでバセドウ病が発覚し、甲状腺の摘出手術にまで至っている。

私の場合は以下の症状が発生していた。

 疲れやすさやだるさがある
 汗が異常に多い
 暑がりである
 脈拍数が多く、動悸がする
 手足がふるえる
 イライラする
 かゆみがある
 口が渇く
 眠れない
 微熱が続く
 息切れがする
 髪の毛が抜ける
 排便の回数が増える

これってほぼパーフェクトに症状が出てるのになんで検査しなかったの??」と思う人もいるだろう。私の場合だけれど、上記症状はストレス過多の際よく発生しており、元々それが「普通」レベルで暮らしていた事が長いからとしかとしか言いようがない。ただ、歳を取るごとに汗がだんだん出てくるようになって「出ないよりはましだね」と笑っていたくらいだった。
一度甲状腺専門院で見てもらってね」と先生から言われたため、足早に病院を検索し訪問。

1か月待った結果発表は案の定なものだった。
平均的健康に生活が続いていた中、2019年8月の半ばに「バセドウ病」も仲間に引き連れ生きることになるとは思っていなかった。
どうぐふくろに「チウラジール(甲状腺機能抑制)」「ネキシウム(胃酸抑制)」「ヨウ化カリウム丸(甲状腺機能調整)」も追加されて日々が始まった。

しんどい

正直な感想がこれだった。

母に言いたくない

これも一番最初に出た感情だった。
バセドウは遺伝率がかなり高い。「私もバセドウだったよ!」など伝えてしまった暁には母にどんな顔をさせるかわからない。近々実家に一度帰る予定もあった。実際、帰った時もこっそりと薬を飲んだ。本来、何か起こったり大ごとになった際の原因追及が難しくなるのは申し訳ないので、母親に隠し事をするということは基本していない。悪いことをしているわけではなかったが、本当に心苦しかった。

自分へとのしかかってくるストレス源のことも、それに伴った躁鬱のことも、バセドウのことも全部ほっぽらかしてしまいたかった。
仕事も嫌だったし、ストレス発散にと始めた運動もやめなければならなかった。(心臓に負担がかかるため過度な運動はNG)

原因の発端が自分じゃないことが悔しかったのが一番強くて、(まぁ病気をしているのは自分なんだから自分が原因なんだけれど)それのトリガーになった物事が許せなくて、本当に対象が憎いと思った。今考えれば、あんな小さなもの(言わせてもらおう。至極下らない吐き気のするようなもの)のために苦しんだ自分がバカらしいんだけれど、その時はもうどうしようもなかったのだ。

実際、嫌なことが起こってから病気が発覚するなんてわかりきって嫌なことの積み重ねしかないので、もし上記症状がみられる方は少し血液検査は高いけれど確認してみてもいいかもしれない。女性は特に。

次はレクサプロ君を飲み始めた時の苦痛などについて色々書ければと思います。
みなさん、身体大切に。

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