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白杯|アポロ賞六句(第二位)中岡はじめ

朝寒に脚をからめて二度寝かな

中岡はじめ

バラエティ番組「プレバト」の俳句のコーナーは、けっこう好きだったりします。
ですが、私は見るのが専門で、自分で俳句をひねったことはないです。
「短歌」なら、13年ほど前に
オンラインサークルに所属していたんですけどねぇ…。

☆2014年、高野山にて出家得度。好物は夫。

◎講評

朝寒に脚をからめて二度寝かな

投句リストでは誰か分からなかったが、おそらくは相当な手練だろうと思っていた。
しかし審査を終えて確認してみると、普段俳句しない人とのことで驚いた。ほんとに?

まったりとした色香残る朝の寝室を、ちょっと真面目に詠んでいる風なところが面白い。
笑いを狙うだけではなく、しっかり基本に沿った作句に取り組んでいる。好印象。

季語「朝寒」をうまく引き立たせた。
ほかの言葉との距離感が非常に上手い。
これを「や」で切らず、「に」としたことで一句のゆとりある世界を演出したのだ。

小さな幸福の物語である。
ただの脚フェチエロ俳句ではないのである。
「脚」をからめるのは「朝寒」であって、いゃつく明確な相手は描かれていない。

しかし読み手は想像する。寒い朝っぱらから脚を絡めたくなる「脚」、さぞかし魅力的なお相手なのだろうな。
「二度寝」の際どい着地を「かな」で詠嘆。

眠る方の「二度寝」か、あっちの方の「二度寝」か。どちらとも読めるが、選者アポロはnoteの中ではピュアな少年であるからして、普通におやすみなさいと言っておきます。

出会えて良かった!ありがと🙌

ラブあんどピース🏆

アポロ


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