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20170612 診察日記

◎病名:進行性乳がん(多発性骨転移・多発性肝転移)
◎治療歴:ホルモン療法→外科手術(右乳房全摘+腋窩リンパ節郭清)
→トモセラピー(骨)→アフィニトール →ケモセラピー ※この間、骨治療でゾメタ継続
◎治療スケジュール:アバスチン+パクリタキセル【再】‥2クール2週目完了。今日3週目できるかな。
◎おもな症状:骨髄抑制(免疫↓)、お腹がゆるい、膨満感、倦怠感、脱毛、鼻血など。しんどいピークは治療3日後。

今日はわりと早めに診察が回ってきた。1時間くらいしか待たなかったかも。先週は、課題の骨髄抑制(好中球少なすぎ)問題をクリアし、意気揚々とパクリタキセルを打たれたわけで。この調子で今日も3週目治療を受ける気満々だった。だって、先週の好中球数は、栄光の2200ですから。正常値でしたから。

しかし、今朝の採血結果とにらめっこしている先生は、小さくため息をついていた。

先生「ちょっと、また、好中球がねぇ‥」

エリィ「あれ?今日は元気なつもりなんですけど、また減りました?」

先生「うーん。200しかなかったんで‥」

エリィ「‥えらい減りましたね」

先生「今日のパクリタキセルは、なしです」

エリィ「なし‥‥」

先生「今日はムリですよ。アバスチンだけやりましょう」

せっかく、先週は歓喜に沸いた診察だったのに。また元の陰気な雰囲気に逆戻り。確かに先週、1日だけあったしんどい日は、下痢が酷かったっけ。でもそんなに減るかねぇ。

落ち込む患者に、主治医は慌てて「でも、この値が上がっているでしょう?白血球が回復するとき、先にあがるんですよ。」とフォローした。

それは「MONO」と書かれた項目だった。白血球のなかのひとつで「単球」というやつだ。おしごととしては、好中球と同じく細菌の攻撃。あとは、古くなった血液の分解など。はたらきものだねぇ。確かに、結果をみると先週よりすこーし上がっているようだった。

血液検査であと重要なのは、肝臓の値だ。患者は多発性肝転移がかなり進んでいる。相変わらず異常値(H)ではあるが、今週もちょっと下がっていて一安心。

来週は4週目なので休薬週だ。そして、いよいよCT検査がある。結果は家族付き添いのもと、即日伝えられることになった。

進行をコントロールできていれば、なんとか現状維持で今の抗がん剤治療を続行。ダメならもう、抗がん剤どころか治療そのものを打ち切り。大事な判断は、血液検査ではなく画像診断が基本だという。

あーあ。今日もしっかり薬を入れてから、CT検査に臨みたかったなぁ。でも、カラダはギリギリのところでがんばっているのだから、仕方ないよね。

そんなわけで、2クール3週目の抗がん剤治療は中止となった。

先週処方された肝臓の薬&整腸剤を服用しつつ、今週をおりこう且つごきげんに過ごすのみ。

↑今日の患者↑病院の患者サロンコーナーにて。明るいが寒い。

再診料…73点

検査…337点

注射…20795点

文書料等‥100点(←傷病手当申請書類)

合計→21305点(213,050円)※患者は3割/高額限度額まで負担