じゆうへの選択

目覚めたら
あたたかな布団への名残
無理やりはがすようにして飛び出す
意を決して冷たい水で顔を洗い
歯を磨く

じゆうが欲しいから
たまった衣を洗濯機に放り込み
埃を一掃するために
掃除機を装備して
縦横無尽に駆け巡る

食事をするテーブルを
購入したあの日のような輝きに
近づけるため
ゆったり
しかし念入りに拭いていく

さぁ
トイレをこすりまくるんだ
力まず細部へと
ブラシを送り込み
指で触っても
嫌気がささないくらいに
美しく
清潔に

風呂が自分の体より汚いなんてこと
運命がゆるしても
自分はゆるしてはいけない
やるんだ
太陽には勝てなくても
こいつだけが持つ光が
曇りなく放たれるように
暑く冷静にこするんだ

まだ薄暗かった空が
絵の具ではあらわしきれないブルーで
外に僕を呼んでいるようだ

掃除の終わった部屋で
あたたかなスープに
シンプルな塩パン
達成と褒美の喜びを
心いっぱい
感覚いっぱいに
逃さすに味わう

さぁ
ここからはじゆうだ
何も自分をとらえるものなどない

美味しい昼食は何がいい？
どんな場所を歩きたい？
どんな作品を観る？
何を学ぼう？

無数の可能性が今
重ね合わせで存在して
その中から
心が笑うほうへ行く

一つに確定してしまわないで
可能性をいつもためすようにゆれている

今日は未だ知らない１日

楽しくしよう

さぁ
選択だ

(*･ω･)ｳｰﾝ　🍛　🥩　🐟️