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BILLY ELLIOT 2024(5)エイトビリー登場

昨日のビリー役は石黒瑛土(イシグロ エイト)さんでした。彼は小学六年生で「BILLY ELLIOT」のポスター写真に起用されています。2020年のポスター写真に起用された中村海琉さんは東京公演の千穐楽でビリー役を担当していますが今回の公演でもそれに倣ってキャストスケジュールが組まれています。

石黒さんの魅力は大人顔負けの演技です。全編通してメリハリのきいた台詞の言い回しが秀逸で特にアングリーダンスでのビリーの怒りの表現は圧巻でした。

昨日のお客さんの入りは7割程度でしたがお客さまのリアクションはとても良かったと思いました。それはお子さんが多かったせいだと思います。何故ならそれがジョニー・デップとフレディ・ハイモアが共演した映画「ネバーランド」の一場面の光景に似ていたからです。劇作家役のジョニーは父を亡くし心を閉ざしたピーター少年役のハイモアをモデルにして「ピーターパン」の物語を書き上げました。公演初日に劇作家は孤児院の子ども達25人を招待して大人たちの中に散りばめて観劇させました。子ども達はこのピーターパンの物語に夢中になり大きな声で笑ったり泣いたりしました。それに触発された大人たちは羞恥心を忘れその輪に加わったのです。まさに昨日の公演のように。

受けて欲しいところでリアクションがあればそれは役者さんの励みになります。それはスタンディングオベーションよりも大事かも知れません。お客さまと役者さんが一体化して共有する時間が長ければ長いほど良いと思います。この公演の素晴らしい音響と照明のように。

先の「ネバーランド」には着席している自分の前を通る人がいる時必ず席を立つ映像がありました。これはクラシック・コンサートのマナーの一つでもあります。

スタンディングオベーションのタイミングについても三回目のカーテンコールの後という暗黙の了解があります。今回は事前にアナウンスがあった写真撮影🆗のためにカーテンコールは2回だけでスタンディングオベーションはできませんでした。それ以外で立ったら後ろのお客さまに迷惑をかけることになります。私が、2020年の大阪公演でスタンディングオベーションを一人でやった時は席が端っこで後ろに誰もいなかったからです。その時は暗黙の了解のことを知らず要らんことを記事に書いてしまいました。

「忘れん坊さん」(ママの言葉)

私はこれから何回、WCで鼻をかむことになるのでしょうか?