BILLY ELLIOT 2024(11)三つのサプライズ
一昨日の公演は、カムイビリーに絞ってから7回目の観劇となります。
私の座席は最前列で視界を遮るものはありませんでした。でも舞台に向かって右端だったので今までの中央席とは見え方が全然違いました。まず舞台中央が左側に寄ります。舞台の右端はほとんど観えませんが、左端の役者さんの動きは良く観えます。
見え方が違うと今まで観えなかった(観ようとしてなかった)ものが観えてきます。その代表例を三つ挙げます。
一つ目はボクシングの場面です。ここではビリーとマイケルとジョージのコミカルな掛け合いについ目がいってしまいます。でも、この間にトールボーイとスモールボーイも演技をしているのです。スモールボーイがジャンプして自分のコートを取ろうとしますが、なかなか取れません。それを観たトールボーイはスモールボーイのコートをフックから取ってコートを着せてあげます。そればかりかスモールボーイの大きなバックに彼の持ち物を詰めてあげました。何でもない演技かもしれませんが、トールボーイの優しさにほっこりさせられる名場面と言っても過言ではないでしょう。
二つ目は「M-4 Solidarity」の中でバレエ女子とビリーが炭鉱夫達と警察官達の間をすり抜ける場面がありますが、ビリーは中指(ファックサイン)を立てていました。時代背景を端的に表す行為にこのミュージカルの緻密さが窺い知れます。
三つ目はジョージに頼まれた部屋の鍵を両足に挟んで跳ね上げグローブでキャッチする場面ですが、何とキャッチに失敗しました。
バレエ女子が入ってくるタイミングが迫る中、カムイビリーが素早く取った行動は鍵を咥えることでした。中央の席からも認識できたと思いますが、横から観ている私の席の方がリアルに観えたと思います。
この時、私はその手があったかぁと感心しました。彼は優秀です。何故なら問題解決能力に長けているからです。
この日の公演の客の入りは1階席で7割くらいでした。初めて観劇するお客さんが多かったようで、舞台に対する反応が今一でした。
でも、募金する人の数は、私が観劇した中で一番多かったです。トニー役の吉田広大さんに親しみを感じているお客さんが多いんだと思いました。
今回の公演では三つのサプライズがありました。
一つ目はタイトルの画像です。下りホームに初めて観る電車が入って来たので写真を撮りました。
二つ目は「◯◯!スタンディングオベーション!一番先に立ったでしょう!」と友人に言われたことです。
友人のMさんはコープのチラシに「ミュージカル BILLY ELLIOT」を見つけてチケット2枚を購入しました。まだビリー役がABCDと表記されていた頃のことです。席種と座席を選べないチケットでそれが送られてきたのはずっとずっと後でした。届いた段階でメールが送られて来て、私は初めて知りました。Mさんがチケットを購入したことと私のチケットと被っていることを。
東京公演は117公演もあり、この事実は偶然としか言いようがありません。Mさんの座席は私と同じブロックで後方だったので私の動きを監視(笑)出来たのです。
さあ、三つ目のサプライズはお見送りです。この日一番のハイライト!私の隣のお客さんは会場に来てこのことを知ったと言っていました。「ホリプロステージ」のホームページを私を含めて観ていない人が多いんだと思います。
お見送りには色々な規制があったので、私は春山嘉夢一(カムイ)さんだけに親指二本を立てて突き出しました。目と目が合ってほっとしました。最高のサプライズ!
この後のMさんとのお茶会はミュージカル「BILLY ELLIOT」のことで盛り上がったことは言うまでもありません。勿論、近況や悩み事など話しは尽きませんでした。