マガジンのカバー画像

ミュージカル&演劇

34
BILLY ELLIOTが出発点
運営しているクリエイター

#観劇感想

「BILLY ELLIOT」2020(1)

リー・ホールに捧ぐ 僕を優しく抱き上げてどこまでも高く 空の向こうまで夜の闇を突き抜けていつか大空へ飛び立とう周りから拒絶されても世間から見捨てられても新しい明日を見つけ出そうその願いが叶ったとき僕らは誇りに思うだろう道を進むのは1人じゃないいつか必ず戻って来る僕らの故郷に これは、ビリーが一番最初に歌う歌詞である。まさにビリー・エリオットの物語の始まりにふさわしい歌詞でありビリーの未来を暗示している。 プロローグにさりげなくこの歌詞を忍ばせるだけでなく、スモールボーイ

BILLY ELLIOT 2024(15)初めてのソワレ

台風7号襲来時の振替対応のことを覚えていらっしゃいますか?同じことが台風10号でも起こりそうになったので、私はそれに備えて公演会場近くのホテルを予約しソワレにも対応できるようにしました。でもそれは杞憂に終わりました。すぐに10月6日のホテル予約をキャンセルしても良かったのですが、キャンセル料が発生するのはチェックインの15時からだったので予約をそのまま放置していました。 東京公演の千秋楽でソワレのチケットは早々と取りました。ホテルの予約も完了しています。何故ならカーテンコー

BILLY ELLIOT 2024(14)カムイビリーの笑顔が最高の癒し

昨日の公演はカムイビリーに絞ってから10回目の観劇になります。 1階席は7割程度でしたが2階席には学生さん達がいました。騒がしいだろうなぁと思って会場内に入ったら静かなのです。前回は騒がしかったので大丈夫かと心配になりました。何故なら劇中の歓声に期待していたからです。案の定劇中も静かでした。 でも、その分を1階席のお客さん達が埋めてくれました。今回の客層はリピーターとおぼしき中年女性が多く的を射た歓声があちこちで聞かれ、舞台を盛り上げていました。だから居心地はとても良かっで

BILLY ELLIOT 2024(13)クソ!おったまげ!

これまでは1週間に1回か多くて2回観劇していましたが、今回の観劇は10日振りです。それはソワレのせいです。私の場合、ソワレはホテルが必須なので経済的な負担が重荷になります。大阪公演はその宿泊費に交通費も加算されるので行きませんが、その代わりとしてカムイビリーの東京公演のマチネは全て押さえてあります。 この9日間はじっと我慢の子でした。この間、何をしていたかというとロンドンのライブ版(Blu-ray)を視聴したりプログラムを読み返ししたりしていました。 「いい子ちゃんよ」

BILLY ELLIOT 2024(11)三つのサプライズ

一昨日の公演は、カムイビリーに絞ってから7回目の観劇となります。 私の座席は最前列で視界を遮るものはありませんでした。でも舞台に向かって右端だったので今までの中央席とは見え方が全然違いました。まず舞台中央が左側に寄ります。舞台の右端はほとんど観えませんが、左端の役者さんの動きは良く観えます。 見え方が違うと今まで観えなかった(観ようとしてなかった)ものが観えてきます。その代表例を三つ挙げます。 一つ目はボクシングの場面です。ここではビリーとマイケルとジョージのコミカルな掛け

ミュージカル「オリバー!」(日本公演2021)レビュー

コロナ感染が下火になってきたので1年ぶりにミュージカルを観劇してきました。ミュージカル「BILLY ELLIOT」以来です。東京公演の会場はTBS赤坂ACTシアターから今回は渋谷のヒカリエにある東急シアターオーブに変わりました。音響はACTの方が重低音に迫力があり台詞も聞き取り易くて良かったと思います。大阪公演の会場は昨年と同じ梅田芸術劇場メインホールで千秋楽は12月14日でした。 会場に入ると生の楽器の音出しが聴こえてきます。私は開演前のこの雰囲気が好きです。さあ始まるぞ