見出し画像

『おかえりモネ』第27回 父の若い頃がダサい……

 モネが気象予報士の試験を受けると、ストレッチをするサヤカに語りかけます。こうして健康を保っているわけですね。サヤカは合格率5パーセントと聞いて少し驚きつつも、励ますのでした。

ジャズ喫茶の田中さん

 白鳥が飛んできて、冬がやって来ます。そんなとき、田中がテーブルと椅子を注文します。ジャズ喫茶に置きたいということで、店に案内してくれます。レトロな喫茶店で、モネはソニー・ロリンズの写真を見つけています。ジャズが若いのに好きなのか。そう驚かれています。
 モネはいい娘だったんでしょうね。ジャズなんてシブい趣味につきあって、覚えてくれる。記憶力はよいほうだ。超一流プレーヤーの写真を見て、これは田中さんが撮ったのかとモネは驚いています。
 モネの目が一人の日本人プレイヤーの写真に留まります。どこかで見たような……ここで田中は自分の親父さんの顔を忘れたのかと言います。
 それは若き日の耕治だった!

クリスマスだろうと菅波は菅波なので

 モネは菅波にそのことを話します。田中知久さんといい、両親のことを知っているそうです。ご両親の知り合いと聞いて菅波は納得しています。それでちょっかいを出していたのかと。おっ? 「ちょっかいを出す」だと! 男性がモネに近寄ることを意識していたからこその言い回しだな。
 モネはなれ初めを話してくると菅波に伝えます。菅波はご両親にも青春はあったのだろうという。モネは「先生が青春……」と戸惑う。菅波なりに考えているのでしょう。きみもそろそろ青春だのなんだの言われて、それはなんなのか、彼なりにデータソースなんか集めていると。
 二人の前にはクリスマスツリーがあって、雪がチラホラ降ってくる。菅波は年末年始だからといって気象予報士の勉強をするべしと念押しする。試験まであと20日! モネが三週間というと、一日ごまかすなと返す。
「努力します!」
 そうモネが返すと、努力しますというのは具体性がないと突っ込んでくる。モネはうっとうしくなったのか、新幹線が出発するから早く行かないと! そう急かすのでした。
 なんなんだこの二人……。
 そう思うのは森林組合のみなさんもいっしょ。今週はクリスマスなのにあの二人はなんだべ? 男かそれでも! そうウズウズしています。まあ、菅波にすれば「なぜキリスト教行事と恋愛が関係あるのでしょうか?」になりかねないと思いますよ。それでも振り返れば! そう思ってもさっさと行くし。
 モネが入ってきて、こうです。
「みなさん、何やっているんですか?」
 モネも意識しているんだか、いないんだか。まあ、こういう二人だし。
 こうして2014年は終わり、2015年。芋煮会はなかったけれども、まあ仕方ねえ。

2015年、あけましておめでとう

 あけましておめでごうございます! 実家帰省したモネとみーちゃん姉妹はおみくじを引いて、二人とも中吉です。モネは気象予報士の勉強をしていると明かし、なりゆきで人に教えてもらっていると未知に言います。そこには作成者として菅波光太朗の名前が。光と朗ってつくのに、菅波は陰キャだよね。専門的に言うと内向型。今、トレンドは内向型だからさ。これからくるのは内向型。『鬼滅の刃』冨岡義勇なんか内向型の典型だぞ!
 お正月の食卓を囲んで、気象予報士の勉強をしていることに家族が反応します。母は家業に役立つよいことだと言う。祖父は海も山も天気を知っている人がいるといいと言う。父は試験が苦手だと心配する。高校も大学も落ちてますからね。モネが医者に習っていると聞いて、耕治は「若い男?」と気にしていますが、話を逸らされます。
 ここでモネはトムさんのことを言い出す。外国人? いいえ、田中さんのこと。なれ初めトークまでしてくるってさ。ここで両親は照れたのか、耕治は町内会長にお年始を渡すと言い出します。亜哉子はゆずジャムを持たせます。そうそう、ゆずは名産品ですね。
 でもモネもさ。周りに菅波のこと言いませんよね。朝岡のこともそう。めんどくさい彼女の個性だ。

“コージー”とかダサい……

 姉妹は両親のなれ初め話を。姉がして、妹が聞いています。未知は父が母に惚れたのだろうと想像していますが、それが逆でした。
 亜哉子が耕治にメロメロだったてよ! 時は1986年、昭和61年。仙台のライブハウスに、教育学部のきれいなお嬢さんが毎日のようにやってくる。
 そのころ、耕治はラッパを吹いていた。コージー、迫力があってかっこよかった。昭和の仙台。その背伸び感。衣装も長髪もすごい。内野聖陽さんが衣装を見た瞬間に「うおっ!」となっていそう。
 でも、そんな耕治はそっけねえ。真面目で適当にあしらえねえ。そんな相手に、亜哉子は映画チケットまで買ってデートに誘おうとする。
「あのっ、あの、私とおつきあいください!」
 清楚な亜哉子がよぉ〜。これはテキトーにあしらえんよね。きれいです。鈴木京香さんが可憐です。素通りして戻ってきて、耕治こう言います。
「すんません! 地元の島に、忘れられねえ人がいます」
 こっからが亜哉子の大逆転……だそうですが、田中はまだ話していないらしい。

 ここまで聞いて姉妹は容赦ない。何がコージーだよ! ダサい! 親のなれ初めがキモくてたまらない、そんな健全な反応をしています。龍己は、なんか聞きたいらしい。

ここから先は

422字

朝ドラメモ

¥300 / 月 初月無料

朝ドラについてメモ。

よろしければご支援よろしくお願いします。ライターとして、あなたの力が必要です!