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『水都百景録』を楽しもう!「リセマラは無意味」

 中華箱庭ゲーとされるこちら。その攻略メモをボチボチと。攻略情報と元ネタ解説をします。
 今回のテーマは「リセマラは無意味」。
 むしろこの世界観でのリセマラは、侮辱なんじゃないかと思うくらい、全くもって無意味です。リセマラ解説系を見たら飛ばしていいと思います。理由を説明します。

どの特殊住民でも使える

 このゲームは、バランスよく建造、農牧、制作、財務、探検をこなす必要があります。このうちどれかだけが突出して高いとサクサク進むということはありません。
 どの人物も何かしら特技はあるため、「このキャラがいないと無理! いると捗る!」ということはそこまでありません。
 むしろ引いた手札を見て、どう配分するか、そこが考えどころ。

特殊住民入手に街の発展が追いつかない

 特殊住民は入手だけでは意味がなく、住まわせる必要があります。それには街の発展が必須! 序盤はむしろ早く街を大きくすることが大事で、ガチャはそこまで大事でもありません。

金の掛け軸が結構手に入る

 ガチャに使う金の掛け軸は、割と大量に入手できます。

似たような能力でも、低ランク特殊住民の方が便利なことも

 特殊住民の能力特性は「天賦」にあります。この「天賦」はランクに応じた利便性よりも、その特殊住民の性質に合わせたものになっていることもしばしばあります。
 探検が得意な徐霞客と、その婚約者である沈万千。沈の方がすぐ出てきます。この両者を比べると、知名度は圧倒的に徐霞客が上ですし、そもそも沈万千はゲームオリジナル人物です。しかし、天賦の使い勝手はどっちもどっち。序盤は銅銭を節約できる沈万千の方が使いやすかったりします。

ランクが高いからエライわけでもない

 一番出やすいランキングに湯顕祖がいます。彼はシャイな書生といったところなのですが、なんと「中国のシェイクスピア」とされるほどの大戯曲作家です。一番低いランクにいるからたいしたことないなんてことはなく、大文学者も揃っています。
 朱元璋なんて、明の建国者なのにホイホイ出てきますからね。

 これは本国でも散々突っ込まれていたそうですが、杜甫と李白について。どちらも偉大な詩人です。それなのに杜甫はホイホイ出てくる。李白は出てこない。ランクがちがいすぎる! どういうことなの?
 ちなみに杜甫の天賦はかなり使えます、便利です。流石!

 これは作風や本人の性格でしょう。庶民の目線に立ち、その生活を詩に写し取った、そんな杜甫。一方で李白はもっと仙人のよう。ゆえに杜甫は民衆の暮らしが見たくてホイホイ出てくるけど、李白はそうでもないと。

 ホイホイ出てくるといえば、馮夢竜。彼も庶民の生活を記録し、ちょっとした笑い話を書いて世に送り出した人。こういう人間が好きで、民衆が好き、性格がよくて庶民的な人は呼ばれたらすぐ出てくるのでしょう。

 そうしてホイホイ出てくる特殊住民は、なかなか出てこない大事な人を呼ぶ。おーいなんで焦らしてんの! 早くおいでよ! 
 杜甫は李白を呼ぶ。史実でも杜甫は李白に憧れていたけど、李白は「杜甫くん……だっけ?」という程度の認識だったといいます。
 文徴明は親友の唐伯虎と、師匠の沈周を呼ぶ。なかなか出てこないんだもん! ちなみに沈周と文徴明って、祖父と孫くらいの年齢差なんだけど、若くてイケメンにするあたり、文徴明のこだわりがありますね。

 このゲームは、推しと推しを近所に住まわせて、そのほのぼの日常を見守るようなものですので。『ねこあつめ』ならぬ『中国文人あつめ』かな。『ねこあつめ』でリセマラはしないし無意味。それはこのゲームでもそうです。

特殊住民を愛せよ

 せっかくこの世界にきた特殊住民の皆さんをリセットするってどういうことですか? 楽しい生活を送らせてください。

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