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『虎に翼』第22回 調書と手帖に、齟齬がある

 猪爪直言、贈賄容疑で逮捕――予審で罪を認め帰宅しました。穂高が弁護人になることになったものの、罪を認めているからには無罪を争うことはできません。穂高はどうにもすっきりしない、家族だからできることはあるから探って欲しいと寅子に伝えるのでした。
 はるは手帖に日々のことをずっと綴っています。

調書を書き写す

 寅子が大学に行くと、穂高があることを頼んできます。穂高は忙しいので、資料を書き写す必要があるといいます。信頼できる相手に頼みたいということで、寅子に頼んできたのです。結構な分量を寅子は写し、事件の流れを理解してゆきます。
 そんな寅子を見守る花岡。花岡が手伝いたいと予測した涼子が声をかけ、かくして女子部五人と花岡、轟が手伝うことになりました。
 直言は株券の運搬や贈収賄に問われています。その有力な証拠は高井理事と直言の証言とのこと。つまりここさえ崩せばよいともいえる。しかも、はじめは直言は否定していました。とはいえ、調書からは覆せるものはない。ここで寅子は直接金銭がやりとりされた場所に行ってみるしかないと決意を固めます。法学部仲間がいたからこそ、ここまで辿り着けたといえます。ここで仲間たちは手伝うと行ってくれます。かくして調書の検証が続けられていきました。

 寅子は優三に、母にも話していないことをどうすれば引き出せるのかとつぶやいています。優三は事件のための刑法をまとめたものを寅子に差し出します。
 はるは直言の様子を手帖に記しています。はるは気持ちの整理のためにも記しています。ここではるは、もしも直言が有罪ならば、籍に入れた直道と花江とその間の子をどうするのか気になり始めました。彼女なりにできることを模索し始めます。

せめて籍を抜かせて守らねば

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