『おかえりモネ』第42回 50年後のことなんて考えられない
サヤカは能舞台にいて、モネは合格を言えない。サヤカが帰宅して、メール送信していないなんて会話のあと、モネは言います。
「私!」
しかし……。
顔を見たら言えなくて
茶碗蒸しに挑戦したと言ってしまうのでした。サヤカの顔を見たら言えなくなったんだって。蒸籠がいい味を出しているとはいえ、はぐらかしちゃうのか。でもこれがモネの特徴で、本音を隠してしまって「な、なんなのコイツ!」と無駄な苦労も抱えちゃいそう。
電話で未知には話します。すごいと褒められても、お金と時間をかけたと原因分析にいくモネ。めんこくねえなぁ! でもそれがモネだからね。
未知は水産試験場に行けるかどうか未定だそうです。そんな未知は、モネが受かってどうするかと聞いてきますが……モネは妹にすら、迷いをうまく言えないのです。
50年後、100年後に役立てるために
森林組合ではヒバの保管が問題だ。皆を集めて、サヤカは保管場所の提供者がいないか呼びかけます。50年後、100年後、使って役立てればいい。そんなサヤカの志は立派だけれども、保管場所をどうするか問題であると。
サヤカ財団でもあればよいけれども、サヤカは森林組合と診療所を建てた時にスッカラカンになってしまっていました。あれが最後の意地だったのか……。ああ、おしゃれでいい施設ですもんね。ほんとうはこういうことを公共事業でやるべきなのに。
モネの合否を探る
サヤカは朝岡の天気予報をニュースでみながら、伐採の日は晴れると安心しています。でも仙台だから登米はどうでしょう?
ここでモネはスマホで登米の天気について解説し、晴れると断言します。すっかり詳しくなっちゃって。サヤカは探ります。朝岡の仕事ってどんなことだろう? 試験どうだった?
モネはここでこうだ。
「落ちました、ダメでした」
そんなこと言ってもサヤカには通じないぞ、なんで本当のこと言えないんだ!
モネは理解されにくいめんどくさい性格ですね。迷う時間を納得するまで求めて先延ばしにする悪い癖があるからさ。
サヤカは探る。菅波の診察を受け、モネについて聞きたいと言い出します。何もないなんて問題だと突っ込みつつ、本題の試験について聞きだそうとする。菅波は動揺し、守秘義務があると答える。これは要するに、受かったということですよね。菅波はうまくはぐらかせない。
バレました!
でも、狙ってバラしたわけじゃないからさ。
サヤカはモネの言葉を思い出しています。夢中になったものがあると語っていたモネ。サヤカは常に自分より相手のことを考えるから、そこは尊重するだろうと思えます。
4度の離婚から学んだのか。それともこれが彼女の本質か。どちらにせよ、サヤカはえらい人です。
そしてやはり決まらない木材保管。佐々木の家には「木蔵」と書いて「きっつ」がある。北上川に近い集落では、高い場所に避難所として作り、川船、食料、木材を保管していたのです。木材は復興のため。
じゃあ周りの家に保管できるのかも! そうモネが言いますが、佐々木は我が子のことを考えると難しいのだそうです。
自分は林業を誇りに思っているけれど、子どもはわからない。林業の未来はあるのか? 答えられない。我が子の動画も見せてくる佐々木。上の子も、下の子も、バカだと笑っているけれど……。
3月10日、伐採の日が訪れます。柏手を打ち、鋸をサヤカとモネで持ち、切り始めます。
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