『カムカムエヴリバディ』第33回 戦争未亡人の結婚を“コイバナ”にする無神経
千吉が勇に、安子との再婚を勧めます。一方、ローズウッドは岡山にやってきました。
侮蔑的な“コイバナ”展開
現代人の感覚に合わせた結果、当時の規範に対して無礼なことをかます。最近のNHK駄作チームは考証よりも共感を重視するため、そうなります。
この駄作朝ドラでは、戦死した兄の妻と、弟の結婚という、それこそ昭和20年代の日本各地で見られたことを「しんじらんない!」と言いたげに描くことでやらかしました。
あまりにひどい……と朝からウンザリよ。
勇が跡取りになったわけだし、同居しているし、本人がどう思っているかはさておき、世間はそう思っているでしょう。勇はただでさえ野球以外は頭が回らないバカにしか見えないのだし。当時なら独身のまま、あのアホみたいな伸びかけ坊主では不安が増すだけ。
当時の未亡人なんて、今より男女の給与格差も大きい。結婚しなきゃ生きていくだけで大変。そういう時代でした。
だからこんな再婚話なんて今更かとしか思えない。それなのに引っ張る、引っ張る、引っ張る。安子の不自然な家出だの、交通事故だの、クリスマスパーティだの、全部いらんかったやろ。
そういう戦死者未亡人と、その義弟との結婚を、
「そういえば俺、安子が好きだった……」
みたいな演出をしていて朝から嫌になる。戦争すらコイバナのネタにするって、これほどの侮辱があるだろうか?
でも、戦争をただの悲劇の種にして、消費するのが好きな人も多いから。そんなもんかな。嫌な予感がする。
役者の都合ありきでは?
このドラマはいらん展開が多すぎる。引き伸ばしているとしか思えない。勇との再婚話なんて2、3週早くてもいいでしょう。ローズウッドもいらない。再登場させる意味がわからない。特定の役者売り込みでもしているような不自然展開ばかりです。
三人もヒロインがいるのに、すっとろい引き伸ばしをするかのような序盤。なんなんですか、これ。
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