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『虎に翼』第58回 そんな目で俺を見るのか

 寅子が道男を引き取ったことは、案の定バカだのなんだの言われてしまいます。しかも、家事部と少年部はいがみあっていることもわかってきます。直明の笑顔も効果は限定的か。一応、試験観察の間だけ預かっても良いと取り付けたようです。
 毒舌の小橋はネチネチ責めてくるし。多岐川は道男の年齢と、昼間は家に女性しかいないことをふまえ、預かったのは軽率だと言います。条件的に『なつぞら』のなつとは違いますよね。自分の身だけでおさらない善意は家族には重荷だとも付け加えます。寅子はやはり独断専行してしまったということでしょうね。
 寅子は急ぎ預かり先を探すというのに、多岐川は全国の家裁をめぐって視察すると言い出す。気遣いがあるのかないのかわからん奴だな!

道男は心を開いていく

 寅子が帰宅すると、はるが道男に風呂の沸かし方を教えています。そんなの教わらなくてもできるとぶっきらぼうな道男。夕食の席で直明だけはちょっと道男をそれとなく警戒しているような雰囲気はあります。道男は心配しなくとももう悪さはしねえという。はるの財布を盗んで逃げようとしたところを見つかり、はした金とひきかえにここを去るより、三食食べて布団で寝る方がよいのではないかと諭します。
 道男なりに納得し、はるを箸でさしながらこうだ。
「このばあちゃん、頭いいよ」
 そう褒めるとはるは行儀の悪さを嗜めるのでした。

いいやつじゃないと助けないの?

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