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『虎に翼』第60回 道男のこれからは

 はるの葬儀を終えたあと、道男が花江に頭を下げて謝ります。道男はこの前のことを謝りたかったのだと言います。、道男は気持ちの整理がつきました。猪爪家の人になりたいと思ってしまったのだと。花江の夫の代わりになれたら、そうなれると思ってしまった。花江の顔が綺麗なことや優しいことへの好意。それを恋愛感情と混同してしまっていた。でもなりたいのは、夫であった直道というより、直人や直治、優未になりたかったのだと。大人と子どもの間にいればこそ混同してしまったのか。戸惑う顔は、子どもっぽいものです。浮浪児のリーダーであるために大人びていたのに、戻ったように見えます。
 寅子はあっけらかんと、こう言います。
「うんであげることはできないけど、もう概ね同じようなもんよ」
 花江もこれからさきもっとそうなっていくと続けます。ここで直明はご飯にすると言い出し、寅子と花江ではなく、子どもたちで作ろうと言い出します。直明は道尾もすかさず誘い、台所へ向かってゆくのでした。
 そうそう、このドラマは出演者の並び順が、回想や写真であっても後に回りません。主人公、家族の女性、その配偶者男性という並びが前半は続きます。小さなことのようで重要ですよね。かつては学校の出席番号でも男子、女子と分けられていたものです。

所詮は他人? そうだろうか?

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