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『カムカムエヴリバディ』第20回 稔の戦死

 昭和20年(1945年)、稔は戦死しました。

スピリチュアル演出はもうええ加減にせえよ

 結局、算太が死んでいたのか? 金太が死んでいたのか? それが大変わかりにくい。駄目朝ドラの弊害である幽霊スピリチュアルが祟っていましたね。私も見たくないためよくわからなくなってきました。

 おはぎの小僧が帰ってきたら金太は生きている。そう思って開けた瞬間、金太死亡だったそうで。

 ここまでわかりにくくして、かつ神頼み、オカルトにするのってもはや有害の域では?

 それにしても橘家は、揃いも揃ってバカなんですか? 帰還兵情報なんてそんなしょうもねえ賭けだのオカルトじみた願いだけでなく、集めることはできますよ。
 いや、万策尽きてならわかる。それがこの連中はやるべき最低限のことすらやらんから、いきなりオカルトに頼るアホに見えるのよ。こいつらが今いたら、テスラ缶買ってそう。

 我ながら冷たいとは思うけれども。なすべき手を成さずに神頼みして、ボケーっとしている人間への同情なんて湧いてきませんので。

ご都合主義、戦争はイベント

 ヒロインとラジオ英会話の関係として、稔との思い出の番組だから聞くという描写がありました。これがなんとも間抜けで……。
 英単語を覚えたら稔が帰ってくるという気持ち。ええ話のようで、なんとも残念です。『おちょやん』でも『おかえりモネ』でも、男への興味関心と向学心の追求は別物にしておりましたが。混同しております。
 それに、夫を待つなら他にやることはあるだろうと。劇中の時間をずらしてでも、そこは復員ラジオ『尋ね人の時間』でも聞かせたらよかったのでは? NHKラジオの意義を示すのに、それ以上のシチュエーションはなかなかないだろうに。復員の情報を必死で集めないで、ラジオ英会話を聞かれたところで、安子は愚鈍なのかと首を捻るばかりです。

 冒頭の子役が棒読みでした。
 まだ演技が確立されていない子役を見れば、現場の雰囲気はわかります。演技指導がスカスカなのでしょう。案の定勇の食事も。そして美都里も。安子も。戦死後のリアクションがしょっぱすぎてみてはいけないものを見てしまった気がしましたよ。 安子なんて、観客がいるんじゃないかと思うようなわざとらしさでもう。『おちょやん』のみつえが上手だっただけに、落差が激しい。
 
 あと衣装なんとかしてください。
 当時の男性なら自宅だったら和服の浴衣着流しだろうという場面でも、スーツにベストだったり。安子の赤いベストが延々と出てきたり。衣装すら足りないのはわかりました。『おちょやん』の時のストックがどこへ消えたんでしょう?

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