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『カムカムエヴリバディ』第111回 圧巻の筋力とこじつけ

 今度こそ最終週。ゆえに超人的だ!

ひなた、圧巻の筋力

 昨日は安子が圧巻の脚力を見せました。今回はひなたが筋力を見せる。祖母を背負って結構な距離を歩く。このリアリティも何もない場面は、安子がかつてるいをおぶっていた場面と重ねるためにある。それだけだ。
 当然、昨日祖母と孫が走った距離も無茶苦茶だし。タクシーを拾えと突っ込みたいけどもうどうでもいいです。安子がコケていましたが、老人の転倒は危険だとわかっていますか?

英語で話す意味がわからない

 安子の正体が判明しているのに、英語で語りかけるひなたが意味不明。しかも中身が薄っぺらい歌詞じみた内容。どこからどこまでご都合主義なのか。

がっかりの歌唱力

 おかしいといえば、昨日ご指摘を受けて気づきましたが。茶道師範とはいえ、やたらと和服で茶道具一式を持ち歩くベリーはなんなんですかね。
 プロ志向だの大物だの言いつつ、下手くそな(ごめん、だって下手)なるいの歌唱で盛り上げるジャズフェスティバルとか。小規模なのでまあ、そんなもんでしょうけど。あのジャズ喫茶の規模が結局理解できなかった。なんであの規模で全国デビューできるほど注目を集めるのか? しかも岡山で。

全て投げっぱなし

 アニー・ヒラカワという詐称はなんなんですかね。うっとりと夫への愛を語りますけど、偽名を使って身分偽装するって夫に対して失礼では?
 ハリウッドの人にせよ、日本側にせよ。こんな理由不明、汚い経歴詐称をどう処理するのか。稔との思い出よりも、気になることはたくさんある。
 飛行機をどうしたのかとか。経歴詐称はどうなのかとか。
 結局何もかもが嘘っぱちに思える。ハリウッドに日本人が行けばホイホイ成功できるって? 安子も五十嵐も、さして才知も感じない。そんなわけないだろう。
 『47 RONIN』がマシに見えるほどお寒い『サムライ・ベースボール』がヒットするわけないでしょう。
 何もかも嘘。ドラマとはそういうものでも、せめて、うまく嘘をつくという良心すらないのですか?

圧巻の女王扱い、それがるい

 るいの歌声はハッキリ言って下手。英語の発音もおかしい。
 別にいいと思う。それはそう。プロという設定でもない。けれどもああも大仰に演出しておいて、感動的だと言いたげにしておいてあれはなんだ。
 聞いている側も、感動しているというより反応に困っているように見えた。とくにジョー。ジョーが唐突にトランペットを吹くのかと思っていたら、録音で処理するというわけのわからなさを発揮しました。そんな音源があるならもっと前に出しておけと。
 結局、なにもかも、るいの引き立て役。るいが歌い、脳面のような顔のまま、母と抱き合う場面を撮りたい。それだけ。狙いはそれだけ。メイクを崩したくないからなのか、涙ひとつこぼさないからサイボーグのように思ってしまった。しかし世間には持ち上げ仕事ができる業界人がいますからね。そういう記事あげてりゃなんとかなるんでしょ。

 それにしても、”I hate you!“を”I love you!”にすることを予測できなかった人、います? バレバレだよ。

 お昼頃には、

「深津絵里、表情だけで再会を表現!」
「母子、奇跡の再会! 伏線の処理がまさに神!」
「カムカムが神回!」
「るいの歌声にネット号泣!」

 こんな記事でも光るんじゃないですかね。

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