『虎に翼』第54回 汐見香子の願い
昭和23年(1948年)秋、寅子は多岐川と汐見の家へ向かい、そこで彼女の姿を見付けます。
「ヒャンちゃん、だよね?」
女子部にいた崔香淑(チェ・ヒャンスク)でした。おなかが膨らんてでいる彼女は暗い顔をし、こう返します。
「その名前で呼ばないで」
圭にやさしく語りかけ、奥へ連れて行く香子。寅子が彼女は崔香淑(さい・こうしゅく)かと確認すると、多岐川は認めつつガバリと起き上がり、寅子を自宅へ連れてくるなと香子に言われていたことを思い出し、追い出すのでした。 はて? 悩む寅子です。
帰宅後、このことを語る寅子。花江と直明は、あんなに仲が良くて、優しい彼女がそんな態度を取るなんておかしいと不思議がっています。ただはるだけは、人生いろいろあると言います。彼女も結婚時、丸亀の人々と縁を切ったとか。それでもはるは劇中で丸亀に向かうことがありました。寅子と香子の縁も途切れていないと思いたいところですが。
香子は愛おしげに圭を寝かしています。そこに愛はあるように思えます。
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