『ブギウギ』第36回 戦時中でも“ショー・マスト・ゴー・オン”
今週は母が死ぬ。戦争が始まる。弟は徴兵されて死ぬ。そういう流れやな。
『らんまん』のあとがこれですか
戦争がまるで天災扱いだな。だめなドラマあるあるだわ。『らんまん』で主人公周辺が徐々に帝国主義にからめとられていく様を描いたあとにこれか。
『らんまん』のあとのうんざり感といえば、病人描写もあります。あのわざとらしい病人演技はなんなのか。
推しが出ていればいいの?
『青天を衝け』の悪影響がそろそろ出てきたと最近痛感させられます。
あのドラマで、実像から程遠い慶喜を草彅剛さんがほぼほぼ本人のパブリックイメージ通りに演じましたね。「いいひと」の慶喜は斬新だのなんだの言われましたが、ただの歴史修正なんだな。
それに味を占めたのか、この善一もただの本人にしか見えないんですよね。
覚えたセリフを対して感情も込めずにペラペラと読み散らし、いつも同じような演技をするだけ。今日は酒をべろべろになるほど飲んでいる設定でしたが、全然そう見えないんですよ。いつも通りやん。
それでも彼が画面にいて動くだけで喜ぶ層はいるんですよ。そもそも主要活躍時期が明治以降の渋沢栄一ドラマを、慶喜人気を露骨に狙って幕末をダラダラ長くしたのだから、あの『青天を衝け』はつくづくろくでもないと思いますよ。西郷隆盛のドラマなら幕末メインになるけれども、そうじゃないんだから。
ドラマにせよコンテンツの人気というのは、視聴者が強く「推す」ことが突出しがちになりますよね。キャラ萌えして推す声が大きければそれでいいとなりがち。その推進力頼りではあかん。
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