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『ちむどんどん』第100回 歌子と智

 矢作をどうとらえるか? 頭を悩ませる暢子たちでしたが……。 

嗚呼、フォンターナよ

 矢作はなんだかんだでフォンターナの日々が一番良かったんでしょうね。そこまで裕福でもなく、地方出身のように思える矢作。フォンターナに思い入れが強烈だからこそ、暢子への嫉妬心でやらかしたのかもしれない。
 包丁を見つめて切ない、そんな矢作はとりあえず、オーナーと二ツ橋も探しているしよし。次行こ、次。

歌子は歌姫になれないのか

 智のプロデュースで、酒場歌手デビューをした歌子。しかし、声は出ないわ。客は歌をどうでもいいという態度だわ。失敗です。見ていてつらい。花子と名前を間違えたのも腹立ちましたわ!
 ここで飛行機の飛ぶ爆音が入るのが沖縄らしくて。珊瑚礁という居酒屋で酒を飲んでいても、この爆音。これはつらい。
 そして歌子は耐えきれず断念し、ギャラを返そうとすると、店主は払っていないとポカン。そしてわかってしまう智のプロデュース工作。不器用なんだから!

でも、非を認め合って近づいて

 でも、智は大人になった。自分のやらかしを全面的に誤り、自己正当化しようとせず、それでも歌子へのまっすぐな思いをぶつけてきます。
 暢子の妹だからか、結婚披露宴のことの恩返しかという歌子。自分に自信がないんでしょうね。でも智が、そうでなくて歌子の歌が好きだということで、だんだんと距離が縮まっていきます。
 朝ドラ15分で、主役でもない。そういう恋愛パートをうまくまとめています。今朝はもう歌子と智だけでありがたい。歌子はかわいいから仕方ない。歌子はちゅらかーぎーだからもう仕方ない。

 優子がそんな二人を見てしまい、隠れるとか。通りすがりのおじちゃんが見てものを落とすとか。そんなとぼけた要素も入れつつ、綺麗にまとめてきます。歌子がかわいいし、智もあやまちを認めつつぶつかってきたので、私は満足です。技巧に頼らないまっすぐで昭和レトロな素敵な恋だわ!

 そして仲間由紀恵さんのおばちゃん加齢演技も素敵。ぽろっと二人を見ていたとわかっちゃうあたり、朝ドラらしいゆるさがあっていいですね。

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