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『おかえりモネ』第9回 朝ドラで人の命を守る
豪雨の中、モネと圭輔はなんとか皆に追いつこうとしています。しかし、圭輔は足をくじいてしまっていた!
モネは圭輔を励まし、電話をかけています。これ、本当に大事なんですよ。東北地方の山間部となると電波が届きにくい。利用者少ねえしそんなもんだべ……と思っていると死にかねない。
モネから電話を受けた佐々木は落雷を避ける指示を出す。
木のそばはダメ!
しゃがむ!
伏せちゃダメ!
人同士で固まらない!
頭低くして耳を覆う!
サヤカは状況を把握し、川久保は消防に連絡。サヤカは学校にも連絡を入れています。どんどん豪雨は強くなり、雷が鳴る。
朝岡に電話しよう
モネはここで朝岡のことを思い出します。
天気がわかるといった朝岡さん! これが本作の個性になりそうなところですが、モネはあのイケメン気象予報士を「天気がわかる人」として認識しています。イケメンだとか、有名人だとか、そういうことではない。恋愛感情抜きで出会いを描きます。
これって、朝ドラとしてここ数年の流れになっているとは思えます。というのも、『わろてんか』や『まんぷく』、『エール』では「ボーイ・ミーツ・ガール」と言いますか。まずヒロインと結婚相手と出会うことで話が転がっていた。ところが他はそうでもなくて、二人の共通して挑むものが一致する中で、恋愛感情が生まれる。『なつぞら』、『スカーレット』、『おちょやん』)。
恋愛が起点かどうか、このちがいは結構大きいと思うのです。
未知と亮だってまだ淡い感じ。あれがもうちょっと古いセンスならもっと濃くすると思う。そういうのいいですよね。この程度で十分だ。
朝岡は電話に気付き、出ます。そしてモネから山中で雷雨にあった、同行者は小学三年生と聞き、ハッとします。場所は登米市赤松地区。車は入れない林道。
側撃雷に注意し、より安全なところへ避難する。茂みのような低木密集地帯へ向かう。移動する時は頭を低く立ち上がらない。テキパキと指示を出す朝岡。
モネは圭輔をおぶって山を移動します。雷が終わるまで待っても良いけれど、避難小屋を目指さなくちゃ。モネは圭輔の手を握り、大丈夫だと声をかけます。
朝岡はじっと天気図を見る。めまぐるしく動く予想図、風向きをみてこう言います。風向きが変われば雷雲が抜ける。けれども次の雷雲に入ると抜けられない。その間に移動する。これを逃すと次の雷雨を逃す頃には雷雨が止まらなくなる。風向き変われば音も変わる。そう言います。
モネはここで、朝岡とラフターヨガをしたときのことを思い出す。モネにはカフェの声が聞こえた! そうだ、私は聞こえるはずだ。
朝岡は淡々と指示を出します。空が一瞬明るくなると。確かに日が照った! 十分間の晴れ間に移動せねばなりません。清原果耶さんは大仰でなくリアルに山道をゆく困難を出している。顔は困惑と苦しさがかすかに滲んでいるし「キャア!」とかわざとらしく言わないし。きっと靴の中に血が滲んでっぺな。そう思わせる演出がいい。モネはいちいちわざとらしく「大丈夫だよ!」と励ましたりしないし、声のトーンも無理矢理高くしていないし、父に対して嫌そうな顔も見せる。作りこみのない女性像です。朝岡という男性像もそう。
サヤカや佐々木が心配する中、モネはやっと避難小屋につきました。消防と圭輔の両親も迎えに来ます。朝岡についたと連絡すると、建物の中でも危険性はあると彼は告げ、いったん通話を終えます。
モネは圭輔に痛いところがないか確認します。負傷していないか気にしているのでしょう。竹とんぼを手にした圭輔は、大丈夫だと言います。
菅波は警戒していた
すると菅波から着信が。菅波は淡々と、真剣な声音で言います。圭輔の全身の状態は? 眠ったようになっていないか? 低体温症の危険性があるのです。十歳以下は雨に濡れると非常に危険とのこと。
圭輔は眠ったように見えます。モネは菅波に指示を求めるのです。
濡れているものを脱がせて、乾いたもので包んで温まる。タオル、ビニールシートを準備する。ストーブがあったらつけて、換気に気をつけること。手足の末端をさすり、声かけをすること。
意識を回復させるべく、モネは奮闘します!
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