『舞いあがれ』第17回 マイナス感情が起こらない良コンテンツ
舞は楽しい大学生活を楽しんでいます。
ほんまに大阪を愛しとるんか?
このドラマは見ているだけで苦痛を感じます。理由はわかる。
ベテランより若手が出ている時の方が辛い。なぜか? 関西弁の語尾や語彙にしているけれども、イントネーションがやたらとハキハキと抑揚をつけた標準語なんですよ。
これがものすごく気持ち悪い状態になっていて、見る気がしないのです。関西出身者が多い『スカーレット』とは比較するまでもない。関東出身者がメインキャストだった『おちょやん』ももっとちゃんとしていた。はなからメインキャストが標準語を通していた日清プロモドラマもある。
そういう気遣いがないのが辛い。それでもベテランはなんとかなっているけど、若手は厳しい。子役はまだイントネーションを作り込まないだけマシ。
厳しいです。指導をちゃんとしてください。なんか九州の混じっているのもおかしいんだよね。地元民起用やことば指導の労力は五島編で尽きたんでしょうか?
このドラマは大阪である意義も、ついでにいえば飛行機を作る意義もさして感じません。比べたらなんですけど、『おかえりモネ』は宮城でなければ通じない。『ちむどんどん』は沖縄だからこその話。
無個性です。
でもそれがよいのでは?
このドラマは、ここ十年の日本の空気みたいなものに迎合した作品だと思えます。
苦労する場面がない。バイトの面接をいきなり通って、終わったあと疲れたとこぼすけれども、具体的にどういう苦労をしたのか描かれないわけです。
放置ゲーといいますか。かつてのRPGはモンスターを倒して経験値を得たけど、今はそれすらしなくなっていく。タップしてクリア。それがよしとされているようで。
舞はこの先ろくに苦労しない。
そこが暢子とはちがう。暑苦しく苦労を重ねる暢子が嫌われる一方で、ぽけーっとしていてタップすればクリアできるような舞は受け入れられる。
そういうことなんでしょうね。
だって浩太の工場だって、どうしたら大きくなるかすっ飛ばしてるもん。
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