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『水都百景録』を楽しもう「中国の幽霊は“鬼”」

 清明節イベントです。幽霊が江南水都をうろついています。

清明節は日本のお盆のようなもの

 あの世とこの世の境目が薄くなる日。ゆえに幽霊がふわふわしています。中国語ではズバリ「鬼」です。

怪力乱神を語らずっていうけどさ

 『水都百景録』の幽霊はユーモラスで、生前とあまり変わらず、あまり怖くありません。実に中国らしいかも。
 中国では『捜神記』以来、ホラー小説が人気です。歴史は長い。ただ、
「そういう迷信をどうこういうとかさ〜〜〜〜バーーーっかじゃねえの!」
 と厳しくツッコミまくる人も一定数存在しています。孫子とか。王充とか。曹操とか。そういうツッコミもあるし『論語』には「怪力乱神を語らず」とあるし、まっとうな人間はそういうオカルトホラーは語らないという大義名分はあるんですが。
 でも面白いし、フィクションでは定番なんですね。

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