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『カムカムエヴリバディ』第105回 五十嵐に婚約者がいたって? それで笑えと?

 最終週なので、やっつけが続きます。

『ラスト・サムライ』にも、時代劇にも、役者にも失礼

 映画は『ラスト・サムライ』で、コムゾーは福本清三氏がモデルなのでしょう。モデルに失礼ですし、結局あの映画は時代劇を救っていない。日本の伝統を救いたいのであれば、ハリウッド頼みではなく自国でどうにかすべきでしょう。いつまで黒船を待っているつもり? 福本氏をハリウッドに見出されるまで気づかなかったとすれば、そんなものは恥でしかないのです。

 最終週になっても発声がおかしい。
 口の中でモゴモゴ言うなんてありえない。殺陣も軽い。ちゃんと演技指導してない。

咎めるべきは五十嵐のふしだら

 五十嵐は徹底的に好感度を落としましたね。
 婚約者がありながら、元交際相手と夜二人きりで飲む。クズだわ。大河の北条政子なら激怒襲撃もんよ。これはデイジーという婚約者がいたというオチでお笑いにしているけれども、洒落になってない話でもある。落ち度のない人が落ち込む様で笑いをとるって、アカデミー賞でのクリス・ロックかと。ひなたには確かに迂闊すぎるところはあるけれども。この場合、五十嵐が圧倒的に悪い。悪意があるように思える。こいつが今後何を言おうと、絶縁ものだと思う。

 五十嵐があそこでああ言い出したにせよ、それは翻意したから笑えるだけであって。デイジーのことを伏せてひなたとワンナイトラブというゲスだって状況的にできるんですよね。

 まっとうな男で、かつ、英会話がテーマなら、英語でこういう会話をする方が自然では?

「ひなた、久しぶり! デイジー、彼女は俺の元カノのひなた」
(そっか……元カノかぁ)
「ひなた、この人は俺の婚約者のデイジーだ」
(えーっ! 英語でこういうときどう言うんだっけ)

 こうなるでしょ。元恋人同士で二人で飲んで「Conglaturations!」じゃないから。徹頭徹尾下劣なドラマ。ひなたは犯罪に巻き込まれかねない思考回路でいちいち危なっかしい。こういうおばかさんがかわいかった時代はもう終わりにしましょう。

 悪意の有無はさておき、あんな状況にする時点で五十嵐は無神経な男。最低です。最低な男ばかりが出るドラマだな。女も大概だけど。
 そしてデイジーはコーカソイド系。スタッフもみんなそう。どういう時代の感覚でドラマを作っているのやら。白人様に崇められたいコンプレックスが毎朝感じられてつらい。そういうことしているから、日本の時代劇は中国や韓国に負けるんじゃないですか。

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