『カムカムエヴリバディ』第19回 算太、生きとったんかワレ
昭和20年(1945年)、橘家に算太も帰ってきました。
算太、生きとったんかワレ
嫁ぎ先があるだろうに、小豆を煮込んで実家を手伝う安子。乳児を抱えた当時の母親とも到底思えません。雑と言えば世界観そのものもそうで、デパートが開店しただの。それで賑わうだの。甘いお菓子を食べたいだの。雑、雑、雑……戦争と災害の区別すらついていないような復興描写が続きます。
「ええんちゃうか。『なつぞら』かて和菓子屋でとったし」
そういう声が脳内で響いたで。そっか、まさか、パクッとらんよね? 北海道と本州の食料事情は全然ちゃうで。キメキメナレーションが重なってイラつきが倍増やわ。
今朝、最低最悪だったのは算太でしたね。なんでこのドラマの連中は、聞かれてもないことをベラベラベラベラ喋り出すのか。女の話なんか出てきたけど鬱陶しい。
一番びっくりしたのは、祖母と母が死んでも「戦争だし〜」とサラッと流したところですね。このドラマアホちゃうか? お得意の号泣を今使わんでどうする!
もう、毎回毎回くだらなくて朝からゲンナリします。
Twitterでちょっとそんなこと話しましたけど。勉強熱心でない平均的中年日本人の、雑なアジア・太平洋戦争観という気はしますわな。ソ連亡命映画関係者が出ていた『おちょやん』の翌年がコレか……。あっちは勉強熱心で真面目。こっちは不勉強不真面目。そういうことやろなぁ。
それにしても。
美都里、聞き分けが良くなったのか嫁の安子の実家入り浸りに文句を言わない
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安子、父を愛する娘サービス。邪魔な祖母と母は空襲で片付けておきました。これでおじさんにアピールバッチリ! 『おちょやん』は忘れてくださいね♪
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算太、タイミングよく、心身ともに健康なまま即座に帰還。シベリア抑留? 戦争後遺症? そんなもんしらんわ
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算太帰ってきたし、もう金太父さんはいらんな。はい退場!
こんなご都合主義丸出しのプロット作られてもなぁ。スイッチ切るように人を死なせるドラマやね。
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