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『虎に翼』第8回 猛虎の咆哮、天下を変える

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2024/04/08 22:30〜2024/04/30 23:30

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 寅子初の裁判傍聴。そこにいたのは、夫に殴られ、傷つき、片耳の聴力をも失いかけ、全身にあざがついたという女性の姿でした。これは前の夫である東田甚太によるものだと弁護士が熱弁を振るっています。
 しかし、「前」の夫ではなく、今も夫だと相手の弁護士は返す。離婚裁判は勝訴しているものの、相手は控訴したとか。

DVという概念すらない時代

 うなだれる妻の姿がなんと小さく、弱々しいことか。一方で,夫の太々しさは見ていてカーッと怒りが込み上げてくるもの。このころはDVなんて概念はございません。事実はあっても概念はない。日本だけでもなく、たとえばイギリスなんぞは「パンチとジュディ」なんて人形劇がありまして、大衆娯楽であったわけです。その定番は夫が妻をぶん殴るもの。妻があざだらけになって歯を折られる様を見て、観客はギャハハハと笑っていたのです。

 ここで原告側弁護士がヒートアップしている間に、ナレーターが説明します。
 原告である峰子は、7年前に被告と結婚。しかし、夫はほどなく激しい暴力を受けるようになります。耐えかねて実家に戻り,離婚裁判を起こしたのです。この裁判は勝訴したものの、東田はすぐさま控訴。なかなか決着がつかにわけです。
 峰子は離婚の際、物品を変換して欲しいと裁判を起こしたのです。
 しかし近代化の罠と言いますか。江戸時代までなら三行半を突きつければできた離婚が、なまじややこしくなりました。日本は歴史的に離婚と再婚が多かった部類に入るんですけどね。
 ここで峰子の弁護士が、傍聴席の山田と寅子に同意を求めてきます。峰子は母のかたみである色留袖と、嫁入りの際に持参した調度品を取り戻したい。ささやかな願いです。
 ここで峰子は眉間に皺がより、冷笑的な東田の態度に苛立っています。峰子の弁護士は、相手が品を焼いたり捨てたりしないか気になって仕方ないのです。寅子は初めて会ったけど、あの男ならやりかねないと思うのでした。

リーガルハラスメントという概念もない時代

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3,335字

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