見出し画像

『ちむどんどん』第36回 呉下の阿蒙ではダメだぞ

比嘉暢子のイタリア料理の修行は、二年目に突入します。

房子師匠は知識もある

順調の料理人として育っている暢子が、教養の限界を知るところからスタート。房子が西洋史の先生と台頭に語る場面から入ります。ナポレオンの二度目の妻であるマリア・ルイーザの話が出ています。
こういうこともちゃんと調べているとわかる本作。手抜きがない。

そしてこのあと、映画評論家と新聞記者の席に、暢子は接客に行きます。そこでイタリアの地理も、店名「アッラ・フォンターナ」(泉へ)の由来もわからないことが判明している。ケロッとしていた暢子ですが、房子は恥ずかしそうに謝っています。

そしてクビを宣告された!

これは結構残酷なこと。房子がどうしてあんなに知識があるのかとキョトンとしていた暢子。新聞も読んでいない。知識を学ぶという家庭環境がなかったのでしょう。良子はそのへんを学んでいたけれども、タイプが違うのか。
そして房子から、それを理由にクビ宣言をされてしまう。回避には東洋新聞で「ボーヤ」、雑用をしろとのこと。

房子は厳しいようで、師匠系だとは思えました。「呉下の阿蒙」という故事も思い出す。センスがあってできる奴でも、学ばなくちゃダメだ。でもそう言うのって、相手を認めているからでしょう。

半世紀前に知識を得ること

そこもテーマの気がする。こうもインターネットが普及すると「ググれ」となるわけじゃないですか。インターネット黎明期にはそんな興奮もありましたよね。
でも、ここまで普及しちゃうと、調べるやり方とか。こつとか。デマに騙されないリテラシーとか。そういうものが必要となってきていると。

良子と歌子とにーにーは

三者三様に進んでいます。良子は今のところ幸せそうですが。
歌子は頑張って欲しい。どうなるのか?
にーにーはギャンブルをやめて豚と暮らそう。人より豚との方が気が合いそうだし。

ここから先は

295字

朝ドラメモ

¥300 / 月 初月無料

朝ドラについてメモ。

よろしければご支援よろしくお願いします。ライターとして、あなたの力が必要です!