『おかえりモネ』第23回 雨はなぜ降るの?
モネが思いついた机のアイデアは大当たり。迫川小学校は三十年間机を使い続けていて、そろそろ替えたいと思っていたとか。
何がなんでも机を作っぺ!
とはいえ、メーカーが抑えているんじゃないかとか。そういう不安はあるわけですが、なんでも地元のものを使うべく方針が進められていて、補助金もでるのだとか。ならサンプル作ってみっぺ! そう皆さんやる気を出しています。
サヤカもこれを聞き、「いいんでないの」と返します。ここで目がぎらつき、マスコミにもアピールをすると言い出します。他県からも取材をしてもらうと野心をたぎらせると。
この「他県」という言い回しが宮城県らしいところ。都道府県のうち、都道府は全部遠いし、宮城が動くイコール東北のトップだから。山形福島も動くべ。そういうものも感じる。
サヤカはそうしないと利益につながらないと言います。大事ですよ。こうして牡蠣、林業、そして震災のことをアピールしてこそつながることってありますからね。本作の存在意義でもある。
『あまちゃん』がよかったから今更震災も東北もいいとか、何言ってんだってか。
谷は天気がちがう?
かくして森林組合は下見に。ここでクマさんこと熊谷というこわもてぽいおじさんがいます。みなさん無口で、佐々木は山の人はだいたいこうだとモネにフォローを入れます。わざと愛想悪くしているわけでもないと。寡黙なのです。しかも東北だし。
こんなコロナの時代です。おしゃべりできなくて、なんかどんよりしてますか? でも考えてみれば林業ってそういうもの。猟師や林業って、コロナの影響が最もない職業だそうですよ。
その熊谷は、谷の方が雨が降りそうだから案内は明日にしたいと言います。モネは雲ひとつないのに雨が降るのかと質問します。熊谷は谷とでは天気がちがうという。山の雲は下から来る。そういう経験則の気象予報にモネは興味津々です。 広葉樹の木材で稼ぐぞ! 成立させるぞ! そう気合を入れている森林組合のみなさんです。
なぜ雨が降るの? モネは聞き、菅波は教える
そしてモネは、一人残って読書します。手にしているのは小学校でみた『てんきのしくみ』という絵本。菅波の言葉を思い出して読むことにしたのでしょう。
なぜ雲ができるの? 風は吹くの? 雨は降るの? そう想像を働かせ、本をめくるモネ。冷たい風が吹くと雨が降る……ダメだ! そう頭を抱えるモネ。
するとそこへ菅波がきて、何を読んでいるのか聞いてきます。聞き取りノートを忘れたんだって。絵本から始めたことを確認する菅波。
この絵本を買ってきたことでモネへの好感度があがったんでしょうね。嫌がらずにきいてくれたもんね。でも雨の仕組みがわからないとモネ。空気が冷えるとどうして雨が降るの?
菅波は「そこからか?」というような顔が出てしまいますが、それも彼の個性なので。ノートに棒グラフをかき、飽和水蒸気の話をして何かを思いついて冷凍庫から氷をグラスに入れてきます。すると結露する。九月は空気に水蒸気が含まれている。それが冷えて水滴になると説明します。
モネは理解し興味津々。次回は雲がなぜできるか。そう言い切る菅波に、モネは「次回?」とちょっと驚くのでした。
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