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『舞いあがれ』第10回 ばらもん凧をあげて、五島に別れを告げる

 舞は五島に来て一ヶ月。一太に誘われた凧揚げを断りますが、自分の心に向き合いあげることを告げます。

凧をあげて、夢への道を

 今回は朝ドラ名物動機付けよ。
 ヒロインが目指すものへの動機付けを得る――そういう流れです。五島が綺麗だし、伝統を入れ込んでいるし、役者も演出も衣装小道具も手抜きがない……そつがないのですが、ちと脚本に不安はあります。

 要するに、何もかもが舞がパイロットになる動機付けになる舞台装置になってしまっている。それは朝ドラのお約束といえばそうなんですけれども、そのやり口がちょっとわざとらしいと思えます。
 とはいっても、子役パートで二週目です。あんまり引っ張れないことは確か。ただ、舞を見送る一太を見ていると気の毒で。
 舞はまだ子役だし、主人公補正もあるし、序盤だし、それにNHK大阪制作だからよいものの。こういうペースでいくとあまりに特別なヒロイン扱いされすぎてよくないんじゃないかと今から若干の不安があります。
 
 凧揚げ、舞が主役みたいな扱いなののだけれども。本来、別の家の出産祝いですからね。帰りに飛行機にするのも、そこで予約とかなんとかちょっと気になるところですし。あと気になったのが、飛行機内で舞が結構大きな声で思ったことを全部喋っちゃってる。そこを静かにしろとたしなめないものかなと。
 『ちむどんどん』なら絶対叩かれている。

 あと、舞の性格も。いくら五島で一皮剥けたとはいえ、極端にブレすぎていてちょっとどうなんですかね。表情も大仰すぎると言いますか。こういう子だったっけ? 本質まで変わってしまったような。

さらば五島

 五島転地療法も一ヶ月とちょっとで終わるわけですが、あくまで祥子とめぐみの判断であって、原因や医学的根拠がないのですね。
 精神的なもので、失敗を恐れるあまりそれが発熱につながっているのだとは思います。
 それはわかるけど、『ちむどんどん』の歌子が色々言われているとなると、どうしたってこちらも説明不足に思えるんですよね。

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