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『カムカムエヴリバディ』第110回 圧巻の健脚

 今度こそ最終週。ゆえに無茶苦茶だ!

安子、圧巻の健脚

 あの無茶苦茶な設定で、どうやってひなたが安子に追いつけないところを描くかと思っておりました。安子がバスに乗っちゃうとか? タクシーとか?
 それがまさか祖母と孫の、脚を使った追いかけっこだ。しかもかなりの距離がある。安子は何者なの? マラソンランナー? それともひなたが鈍臭いだけ? だいたい走っている場所がちがいすぎる。同じ場所で撮影していないのでは?
 せめてひなたが重たいものを持っているとか。脚を怪我するのであればまだしも。
 走り回る安子を見ていると、日本に敬老精神はないのかと思ってしまいます。こんなの老人虐待ドラマでは?

 何がすごいって、こんな脚本が通ること。しかも朝ドラという看板で。こんなもんあがった時点で「これはちょっと」となりませんか? もう、チーム全体がおかしいでしょう。

親孝行精神がない

 祖母と孫がダッシュしている間、母は涼しい顔でウダウダ言ってる。母に捧げるつもりだけど、あんなこと言われたらどうしようかとか。
 いや、あの告白はラジオだったし、他に言うことはないのかと。あんなに想いが溢れて話した母親に対して、なんなんだこいつは。
 この状況でひなたに投げっぱなしということがありえん!

るい様の扱いは女王様級

 で、なんでそんなにるいが余裕こいているかということですが。
 るいが思わせぶりに鏡を見るとか。お茶を啜るとか。そういうプロモビデオ向けの綺麗なカットがわざとらしいまでに入ることときたら。まあ、通信販売のカタログ程度の高級感ですけどね。母と娘が走り回っているのに、るいだけ女王様気取りで茶を啜って、こいつは一体なんなのか?

 で、どうせ今日も「深津絵里、表情だけで語る圧巻の演技力!」とかいう見出しの提灯記事。スポーツ紙のWeb版がお昼にはあがるんでしょ?

 特定俳優の演技力だけは掬い取れる割には、あからさまな脚本演出は見逃す。そんな甘ったるい何かがうっとうしいほどにつきまとっております。その優しさをそれこそ『おかえりモネ』にでも発揮できなかったんですか?

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