『カムカムエブリバディ』第11回　親の理解が得られない

　稔は安子と結婚したいけれど、両親は取引に有利となるお嬢さんとの縁談を持ち込んできます。猛然と反対する稔。
　時勢は悪化中。そんな二行で説明できそうな話を、たっぷり15分かけてやる。それが朝ドラワールドだ。

時間がない？　んなアホな

　どないしたん、NHK大阪朝ドラチーム。力尽きとるんか？　まだ3週目やで。

　美都里がもう、画面の隅っこにいるだけでイライラしてきて半端ない．何があかんてそら髪型よ。なんなんあの前髪。あんな髪型した人、当時おらんやろ。地毛とは思えない不自然な茶色。垂れる前髪。もっと真面目に仕事しなさいよ。しかも公式サイトによれば、気品があり華やかなお嬢様設定らしい。

　どこが？
　岡山言葉を話すだけで精一杯でいつもイントネーションが不安定だし、髪型は決定的におかしいし、着物もそうではない。これはご時世もあるとはいえ、あまりにお粗末や。
　同年代設定の女性ならば、『おちょやん』の宮澤エマさんが圧巻で、そのあとがこれかと悲しくなってくるで。YOUさんがあかんわけやのうて、現場の手抜きがあかんねん。もうほんまに堪忍して。

　ずーっと説明セリフを言う千吉もあかん。もうね、感情こもってないのか、段田安則さんほどのベテランがふわ〜っとしているっちゅうか。どこかおかしい。

　ベテランでこれだからね。若手はもう残酷すぎて見ていられない。演技プランもないままぶん投げられてる。それでも稔役には「朝ドラヒロイン相手役」のプレッシャーがかかっているわけでして。潰しかねないんじゃないかと不安でたまらん。
　これもな……『おかえりモネ』だけでなく、『おちょやん』の成田凌さんが絶品だっただけにな。毎朝悲しいよ。気の毒でたまらんよ。

　そういうお粗末さをくどいBGMで誤魔化す手法。勘弁してくれ。朝から元気がそがれるで。カムカムエブリバディどころかラビッシュや。ラビッシュは各自調べてくれや。