『らんまん』第40回 わしの植物学をみつけた
寿恵子と話しているとき、万太郎は何か思いつきました。
これがわしの植物学
バイカオウレンの絵と文があったから、見たことのない人に伝えることができたと興奮しています。図鑑さえあれば、母だってバイカオウレンという名前がわかった。日本中の草花を絵と文で伝える。図鑑にする! そう決意を伝えます。
寿恵子は呆然として、大変で気が遠くなるといいます。万太郎はやってもやっても追いつかんこと、一生を捧げることにかえって興奮してしまいます。
一生賭ける仕事、わしの植物学を見つけた! 寿恵子さんのおかげだと大興奮します。大学も、教授も、関係ない。一生賭ける、わしの植物学! そう店から飛び出し、大興奮する万太郎でした。奇声を発しつつ、走ってゆく万太郎でした。
これが馬琴先生の心!
寿恵子は万太郎の残した手帳を手に取り、竹雄のあの似顔絵で笑います。それからハッと気づく。
「馬琴先生だ!」
そうはしゃいでいます。滝沢馬琴も、自分の物語を完成させるために、嫁の路(みち)に口述筆記させたもの。寿恵子ならば、馬琴と路のような関係になるかもしれない。そう示されたわけです。
胸キュン恋愛感情よりも、志を持つ人と、それを支える人という、そんなパートナーシップが示されています。寿恵子くらいの器がないと万太郎は受け止められないし。寿恵子だって万太郎ならば受け止めたい。そんなコンビですね。
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