『カムカムエブリバディ』第9回　こんな中でドラマ撮影も大変だろうけど

　安子さんのお見合いを止めたい――。
　そう稔は直談判に向かいます。そして戦況が悪化し、菓子だって御禁制となるかもしれないと見通しをいうのでした。こうしてお見合いは破断に。
　実は稔の弟・勇も、安子が好きなのでした。

コロナの時代でドラマを作ることは大変だろうけど

　コロナでめっちゃ大変だっちゅうことはわかった。
　まず、雉真家。そこそこ立派な家なのに、家具があまりに少ないんですな。こんなにスペース空くのはおかしいと思うほどに、何もない。『おちょやん』の時はそういう違和感がないどころか、家族の写真や形見がそっと置かれておりましたね。そういうのがない。
　これは食卓もそうで、茶の一杯もないというのはどういうことなのか。橘家はそこまでスカスカでもないのですが。たまに小道具がアップになると違和感がありますので、作る時間がないのでしょう。

　そういうスカスカしたセットの中で、ほぼセリフだけで説明する。戦況悪化がセリフだけで説明されてもようわからんよ。アップのまま長すぎるほど映している場面も多いのですが、諸事情なんでしょうね。BGMと演出も過剰で、やたらと鳴る。昨日なんかいきなりラストにオープニングソングを流したし。なんだかやりすぎ感がある。

　今日一番気になったこと。
　それは勇。勇も稔も、野球のフォームがあんまりちゃんとしていない。力が入っていない。稔はともかく、勇は甲子園を目指しているのでは？
　それにあれだけ素振りをしたら、汗はかくでしょう。そうではあく、額は乾燥しています。ランニングシャツも濡れていない。あんなに素振りしていたら汗が冷えて寒いし、何より臭いでしょう。ああして向き合って座っていたら「汗を流してきなさい」となりそうなモノですし、行儀が悪いし、不潔感がある。そういう違和感を全然考えないでどうするのか？　そこは基本じゃないのか？　そう違和感ばかりで話が頭に入ってきません。
　三角関係とかどうでもええから。時間もないし、色々大変なのはわかります。けれども、最低限の整合性くらいとらなあかんやろ。そう思った次第でして。