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『らんまん』第32回 東京大学での出会い
福治が棒手振りをして長野に戻ってきます。そんな江戸時代からさして変わらぬ長屋で洋装の万太郎が浮いています。
江戸っ子だらけの長屋で洋装は浮いてるぜ
竹雄がいうには奮発したという万太郎の洋装。長屋では浮いています。丈之介が門前払いを食らうとからかうと、ゆうが頭をすごい音を立ててぶん殴ります。江戸の女だね。このあと、福治までまとめてもう一回ゆうがぶん殴る。江戸の女は気が強いし、当時の女はなかなか暴力的でもあって。かつて日本の母親は、物差しやら何やらで子どもをぶっ叩いていたもんで。そういう本来伝統的な猛烈おふくろ像が消えたのって、そう古い話じゃないですよ。ゆうにはそういう時代の空気が宿ってるねェ。山谷花純さんの演技が堂々としていていい。それだけでなく、脚本から演出まで、嫌われる勇気があるんです。明治の価値観って今から見ると驚くほど酷いこともしばしばあります。それを嫌われたくないからと丸めちゃうとよろしくない。本作はそうしないから信じられます。
万太郎は洋服の機動力に気がつき、走り出します。いくつになっても子どもっぽさが抜けないのが万太郎です。
東京大学へ
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