『虎に翼』第87回 火のないところに煙は立たず?
放火事件の翌日、小野は休みを取ったことを深田に報告し、感謝しています。そこへ寅子が出勤し、小野の様子を見つめています。なぜ彼女は朝鮮語を話せたのだろう? 寅子はそっと小野に近づき、被告の弟をなだめたことにお礼を言います。高瀬はその様子をじっと見ています。
はて?「彼ら」とは?
寅子のところへ高瀬が書類を持っていくと、滝本次郎が入ってきました。そして昨日の裁判のことを切り出してきます。裁判そのものではなく、小野が放火事件の法廷に来ない方がいいと思います。まだ「彼ら」と関わりがあるのかと両親が心配するとのこと。「彼ら」とは朝鮮人のことでした。
なんでも小野は、李という朝鮮人と恋仲であったことがありました。両親がなんとかして説得し、やっと別れさせたそうです。なんでも滝本兄弟にまで別れさせられないかと相談に来たのだとか。彼女のためだといいつつ、そうつたえるように言い残し去っていきます。
「あんげな奴がいっちゃん腹立つ!」
ここで激怒するのが高瀬です。これが一番いいと世間体を振り翳してくるクソジジイがともかく嫌いなんですね。高瀬とよねは日頃は感情を抑えていてなんならおとなしそうにすら思えますが、怒りが炸裂するとかなり激しい出方をします。これで川突き落とし事件も起きたのでしょう。そして世間の暗黙の了解よりも、自分なりの正義が大事なのです。
寅子は高瀬をなだめ、小野のことをかばいます。小野は何か思って傍聴したのだからと。寅子は穏やかに、公開されている裁判を傍聴するかしないかは彼女の自由だと返し、高瀬を感激させます。
怒りやすい相手とはどう接するべき?
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