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『舞いあがれ』第117回 空飛ぶ車で舞いあがれ

 このドラマは不愉快でつまらないし、張り付いた笑顔とぶりっ子口調のヒロインは気持ち悪さを極めている。見ているだけで朝から不快感全開。だが、日本という国家がいかにしてダメかはわかる。

舞ちゃんの生活は“普通”ではない

 舞は結局、パイロットは諦めて、“普通”の主婦になっている。一応働いているけど、業務内容は不明。舞のようなバカでもできる、子どもの自由研究に毛が生えた程度の仕事であることはわかる。
 そういう仕事でなく、ケアワークをする女を描きたいらしい。社長までやろうが、めぐみは介護で家に戻る。舞も家事育児をアリバイ的にする姿は出てくるけど、仕事はまともにしている場面はない。

 これが“普通”の女の幸せや! そう押し付けたい暑苦しさは感じるが、もうこんなことができる若者は多くない。ゆえに少子化。それなのに、こんなズレた親ガチャ当たりを描くことで何かやった気になっている。バカが考えた少子化対策ビデオを受信料で!……ってことやろ? 経済感覚への認識が止まったまま、そういう層は騙されるけど。

 舞は張り付いたような笑顔にぶりっ子口調で気持ち悪い。ATMに表示される受付嬢アニメの方がまだしも人間味がある。責任のある言動はしないし、問題提起もないし、自分で考える力すらあるようには思えない。バカと偽善。それしかない女だ。妄想の産物だ。しかし、こういうのが好きでたまらない、ちゃんづけでチヤホヤしたい大人はいっぱいいる。
 こんな国で若者が声を上げやすいと思うか?

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