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『虎に翼』第78回 心が受け入れられない

 昭和27年(1952年)春、新潟県三条市に支部長として着任した寅子ですが、なかなか大変です。地元名士があらそう山林の境界を確認しに行った先で、事故が起きてしまいます。
 名士森口につかみかかった書記官の高瀬。それを止めようとして揉み合いになり、川に転落してしまうのでした。前代未聞だと叱られる高瀬。理由を聞かれても口を閉ざす寅子に、高瀬はかまわないで欲しいと声を荒げます。高瀬にとって寅子はよそ者。こっち側のふりをしなくていい。優しい方だとわかる。でも波風立てず、立つ鳥跡を濁さずでいて欲しいそうです。
 高瀬一人のことでなく、みんなそうであるらしい。寅子はにっこり笑い、黙っていられるよりはいいといいます。察して〜!とやられるよりはマシといえば、そうですけれども。本気でぶつかりあえた家裁時代はよかったもんだ。
 これは『光る君へ』の越前守と似たような話ではないか。あれも贈収賄はいかんと為時は改革したがったものの、慣習とされてしまったんですよね。

父親に似たところ

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