見出し画像

『ちむどんどん』第29回 そこはリトル沖縄

1972年、沖縄復帰の年に上京した比嘉暢子。イタリア料理店に就職面接をしようとしますが、果たして?

沖縄そばはおいしいらしいぞ

沖縄そばを作るとあっさり合格……のようでそうでもない。暢子の逡巡。材料選び。豚肉と鰹節で出汁をとること。そのへんが説明されるから、未知で、かつおいしいとわかる。食べる側の演技も、出す側の得意そうな顔もあいまって、ちゃんとこれはおいしいってわかります。

そういう解説があるから、合格もそこまで不自然じゃない。幼い頃に作った思い出も生きてくるし、一時間という制限時間で驚異的ということもわかるし。
この試験でレストランの面々のつかみがわかるあたり、秀逸だと思います。

そこはまるで小さな沖縄

暢子が帰ると、下宿する条件として、入居先の居酒屋を手伝うことが条件だとわかります。そこはリトル沖縄、出稼ぎ労働者が集まる居酒屋だと説明されます。
沖縄からの出稼ぎ労働者の境遇もきちんと描くようです。喧嘩する二人が出てきますが、その原因が労働組合というのもおもしろい。そうそう、かつてあったこういう労働組合のことをまるっきり無視する大河もありますよね。何にアレルギーを感じているのやら。

そしてにーにーが泡盛を飲ませろとやってくる。期待を裏切らないある意味最悪の登場なのに。暢子は感動のあまり抱きついてしまう.怖かっただろうね。横浜でいきなり酔っ払いに絡まれたりさ。ニーニーはクズで最悪だけど、頼りになるし家族は守ってくれるから。

でも、こいつのせいで良子ねーねーが苦しんでいることも忘れないでおこう。

ここから先は

359字

朝ドラメモ

¥300 / 月 初月無料

朝ドラについてメモ。

よろしければご支援よろしくお願いします。ライターとして、あなたの力が必要です!