『ちむどんどん』第106回 二ヶ月で途絶えた客足

 歌子と智。賢秀と清恵。脇役の恋愛も気になりますが、あくまで主役は暢子です。

歌子と智、賢秀と清恵……は持ち越しで

 歌子と智はなんとなく現状維持でよいとして。歌子はあのネックレスのことも知っているし、まあいいでしょう。清恵と過去の男・涌井の因縁は持ち越しです。
 寛大は娘を引っ叩いて連れ戻した過去を、苦渋の顔で思い出しています。寛大が賢秀に甘い理由もわかった。娘は傷物だと父として思っているんだな。あんな過去のある娘は、むしろどこか難ありの男がいい。できれば心が広くて、どーんと受け止める男だと。で、賢秀のわけさ。
 その父の苦悩を見せる中原丈雄さんが素晴らしかったね。

矢作はデレたわけでもない

 矢作は「調理師かやらねー!」から、ちょっとホールのこともやるようになりました。ツンデレというのは新しい概念で、頑固親父ってこういうもんかなと思う。
 しかし矢作って不思議。忙しそうにしている時が一番かっこいいというか。暇になって雑誌を読んでいる矢作はなんか違うと思ってしまって。

うまんちゅ給食は軌道に乗った!

 うまんちゅ給食は二週目。弱気な良子に、安室のおばぁは強力な助っ人がいると告げます。その正体はなんと優子! 良子が野菜の説明をして、仲間由紀恵さんが気のいいおばぁそのものの演技で、沖縄伝統色の由来を説明します。 
 すると子供たちは大喜びで食べて大成功!

 そしてなんと手紙まで届いた。ゴーヤーを育てるおばぁをみて、感謝して食べる気持ちになったと。給食主任としてやり遂げたと励まされる良子です。やったね!

 良子の長所と短所が出た取り組みでした。
 良子は理詰めです。栄養があるとか。健康にいいとか。そういう効果や「よいことだ」という実証があればやる気が出る。データやスペックが大事で、何かを買うにせよ、事前に徹底して調べます。女性向けの製品にピンクが使われているとイラァ……とする。顔にも出やすくて周囲に伝わっちゃう。周囲も理詰めが通用すると思っちゃう。
 もっと人間は情緒で動くからさ。でも良子はそこに気づけない。だから、感情に訴え、情緒を動かすアプローチができない。そこを補えばいいんですね。

 で、川口春奈さんはこういう、わきまえない、かわいくない女が似合うと思います。良子よくやった!

が、ちむどんどんは軌道に乗れない……

 ちむどんどんは流行しているようで、回転祝いに来た重子と波子が不穏なことを告げるんですね。
 お弁道の方がおいしかったって。

 む? なんか引っ掛かっていると、二ヶ月後、客足が途絶えてしまい……。

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