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知里幸恵『アイヌ神謡集』雑感

 やや強引に『ゴールデンカムイ』へ持っていきますが。

滅びゆくアイヌの物語として

 アイヌ神謡そのものではなく、金田一京助のあとがきに改めてゾッとしました。彼は滅びゆくものとしてアイヌ神謡を定義していることが伝わってくる。そして知里幸恵を悼むようで、乙女心と語るあたりにも、スッキリとは読めません。もちろんこれは大正時代の限界でしょうけれども、

知里幸恵からアシㇼパへ

 当事者でも、アイヌの伝統に触れることを忌避する方は少なくなかったと言います。勝手に滅びゆく存在と定義されて、悲哀や犠牲心とともに語られたら、そりゃ嫌だと思います。当然だろうと。

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『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。

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