#4 大問1対策_世界地理②_世界の気候

お世話になります。黒猫です。
前回の六大陸三大洋、世界地図、緯度・経度に続き、入試や北辰テストにおいて頻出問題である世界の気候について解説します。

中学1年生で学習する内容ですが、どちらかといえば苦手な生徒さんが多い印象です。しかし、問題自体は難しい問題は少なく、雨温図が何を表すことができるのかが理解できれば簡単です!

では、一緒に見ていきましょう!

前回の復習

気候帯について解説する前に、前回の復習です。

まず、六大陸三大洋は下記の通りで、さらに緯度・経度を示す地図としては緯線と経線が直角に交わる(角度が正しい)地図が出題されやすく、緯度や経度を把握する上で①赤道、②本初子午線、③日付変更線を書き加えることが大切という内容でした。

_六大陸三大洋

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出典:白地図専門店を基に作成

世界の地域区分と国々

前回の内容を踏まえた上で、まずは世界の各州について簡単に把握しておきます。

世界の州

出典:白地図専門店を基に作成

《世界の地域区分》
アジア州
 ①東アジア  Ex)日本、韓国、中国など
 ②東南アジア Ex)タイ、インドネシアなど
 ③南アジア  Ex)インド、ネパールなど
 ④中央アジア Ex)カザフスタンなど
 ⑤西アジア  Ex)サウジアラビアなど
ヨーロッパ州 Ex)イギリス、ドイツなど
アフリカ州  Ex)エジプトなど
北アメリカ州 Ex)アメリカ、カナダなど
南アメリカ州 Ex)ブラジル、アルゼンチンなど
オセアニア州 Ex)オーストラリア、ニュージーランドなど

《世界の国々の基本データ》
・世界の国 ・・・約190か国 
 *最近独立した国:南スーダン(2011年)
・世界の人口・・・約71億人(2012年)*2019年では77億人

人口 
世界1位・・・中国
世界2位・・・インド
 ⇒州別の人口で見ると、アジア州が最も多く、次にアフリカ州

面積
世界1位・・・ロシア連邦
世界2位・・・バチカン市国  
  ⇒イタリアローマ市内

国境
・緯線・経線を利用した国境
 ⇒直線的な国境が多い Ex)エジプト
 理由:ヨーロッパの国々の植民地になっていたから
海洋国(島国)・・・国土の周りが海に囲まれている 
 Ex)日本
内陸国   ・・・国土の周りが陸に囲まれている 
 Ex)モンゴル

④日本から遠い国
・ブラジル・アルゼンチン 
 ⇒中心からの距離と方位が正しい地図で確認
 ⇒対蹠点(たいせきてん)の問題が出題されたこともある
*対蹠点・・・ある地点から地球の中心を通って反対側に位置する地点
Ex)東京(北緯36度、東経140度)の対蹠点⇒南緯36度、西経40度

⑤国旗
・ユニオンジャック・・・イギリスの国旗の別名
 ⇒ユニオンジャックが入った国旗:
  オーストラリア、ニュージーランドなど
 ⇒なぜイギリスの国旗が入っているのか?
 理由:かつてイギリスの植民地だったから

イギリス国旗

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オーストラリア国旗

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雨温図とは?

雨温図_解説

まず気候帯を知る前に雨温図について説明します。
雨温図は読んで字のごとく、雨(降水量)と気温を図で示したものです。言い換えれば、降水量と気温しかこの図からは読み取ることができないということです。そして、気温と降水量は高いor低いか、多いor少ないのかの組み合わせで気候帯が判断できます。

では、具体的な気候帯を確認していきます!

世界の気候

気候帯を確認する際に大切なことは、①気候帯と気候の種類を覚えること、②どこでみられるのか、③どのような住居に住んでいるのかの3点です。

《気候帯と気候》
寒帯  ・・・寒さのため、樹木は育たない
 ①氷雪気候  ・・・1年中低温で、氷と雪に覆われる気候
 ②ツンドラ気候・・・1年中低温だが夏は地表の氷が溶けてコケ類が生える気候
 住居:イグルー
 場所:カナダ北部など *かなりの高緯度地域

冷帯  ・・・夏と冬の気温の変化が大きい
 住居:高床の住居
  ⇒永久凍土が溶けて建物が傾くことを防ぐため
 場所:シベリア(ロシア)など

温帯  ・・・温暖な地域で見られる気候帯
 ①温暖湿潤気候 ・・・四季の変化がはっきりしており、降水量と気温の変化が大きい気候
 ②西岸海洋性気候・・・偏西風と暖流(北大西洋海流)の影響で冬は高緯度の割に比較的温暖である気候
 ③地中海性気候 ・・・夏は乾燥し、冬に降水量が多い気候
 住居:石造りの家(窓が小さい)
  ⇒日差しを家の中に入れないようにするため
 場所:イタリアなど *温暖な地域

乾燥帯 ・・・乾燥しているため、樹木は育たない
 ①砂漠気候  ・・・1年を通して降水量がほとんどなく、砂漠が広がる気候
 ②ステップ気候・・・やや降水量があり、丈の短い草原が広がる気候
 住居:日干しれんがの家
  ⇒森林が少なく、木材が足りないため
 場所:アフリカ北部など

熱帯  ・・・降水量が多く、1年を通して気温が高い
 ①熱帯雨林気候・・・1年を通して降水量が多く、熱帯雨林が生い茂る気候
 ②サバナ気候 ・・・1年を通して気温が高く、雨季と乾季がはっきり分かれる気候
 住居:木や竹と葉を組み合わせた家*高床の住居あり
 場所:赤道付近

高山気候・・・高山で見られる、同じ緯度の低地よりも気温が低くなる気候
 住居:日干しれんが、石でできた家
 場所:標高が高い地域(アンデス山脈など)

《気候に影響を与える風》
季節風・・・夏と冬で吹く向きが変わる風
偏西風・・・1年を通して西から吹く風

スライドで雨温図と特徴を整理したものは下記の通りです。

また、北半球と南半球では季節が反対になります。雨温図の問題を解くうえでは、重要なヒントになるので確認してください。

北半球と南半球の雨温図の比較

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世界の宗教

最後に世界の宗教も確認しておきます。入試・北辰テストでも出題されやすいので整理して覚えていきましょう。特に太字部分は狙われやすく、イスラム教とヒンドゥー教は豚と牛のどちらが食べられないのかに注意して覚えてください。

《三大宗教》
キリスト教  
 経典:「聖書」
 開いた人物:イエス
 建物:教会
仏教     
 経典:「経」   
 開いた人物:シャカ
 建物:寺院
イスラム教  
 経典:「コーラン」
 開いた人物:ムハンマド
 建物:モスク
 ⇒豚は不浄な生き物=豚肉は食べない
 ⇒礼拝堂のモスクで聖地メッカに向かって礼拝
 ⇒ラマダン・・・断食が行われる月

《その他の宗教》
ヒンドゥー教 
・・・インド人の80%が信仰、沐浴や聖地巡礼が習慣
 ⇒牛は神聖な生き物=牛肉は食べない

ユダヤ教   
・・・ユダヤ人の宗教、唯一神はヤハウェ
 ⇒ユダヤ教の改革運動からキリスト教が生まれた

《宗教分布》

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キリスト教はヨーロッパ発祥だが、ヨーロッパの植民地支配を受けた南北アメリカ、オセアニア州はキリスト教を信仰している。

また、イスラム教はアフリカ北部、西アジアや中央アジアなどの乾燥している地域中心に信仰されている。

まとめ

今回紹介した内容で入試・北辰テストで出題されやすいところを整理します。*【】は問題形式
・世界の地域区分と国々
 ①州に関する問題 
  ⇒大陸と間違えないように!【穴埋め】
 ②世界の国々   
  ⇒海洋国と内陸国の整理【穴埋め】
・世界の気候
 ①気候帯と気候  
  ⇒雨温図から気候帯と気候を読み取る【記号、記述】
 ②気候に影響を与える風
  ⇒問題文をヒントに答える【穴埋め、記号】
・世界の宗教
 ①三大宗教
  ⇒宗教の名前と地域、分布を整理【穴埋め、記号》
 ②その他の宗教
  ⇒ヒンドゥー教を覚える【穴埋め、記号】

以上となります。ありがとうございました!





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