見出し画像

夢のソラ

作詞:コヨーテ

あの頃、君は宇宙(そら)から
この地球(ほし)を見たいと言ったからさ
数億キロも遠くに行くと
そう思っていた
でも僕は君がいればいい
そんな夢を抱いていた 

そんな君は今 大人びた様子で
車輪が段差を越えるたび
大きな鍵盤を弾く様に
揺れ動く右手で隣
吊り革を掴んでいる

目は覚めているはずなのに
まるで夢のような10分
名前聞いたら驚くかな いつ聞けばいいかな
君は覚えているかな
僕のこと


あの頃より、背丈も髪型も変わった
君がいたから習い始めたピアノの弾き方も
覚えていない
でもある日、君がなぞった 天体の本
地球(ほし)のプルシャンよりも透き通る青さが
忘れられなくて

恋よりも憧れに近い
寄り添いより支え合いで十分
愛よりも淡いかな  筋雲のような空
こすった目今
君にまた会えるかな
明日の朝

夕暮れに高いキーで 鈴虫が鳴く
不意に あの頃の連弾を思い出した

いつか宇宙(そら)より綺麗な空を見せるために
頑張るから

なんて寝言を つぶやいて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?