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【漫画】バリキャリ美女、実は恋愛小5レベル『高嶺のハナさん』(1巻)

こんにちは、ごみくずです。
このレビューは有料表示になっていますが、記事は全て無料で読めます。
無為なコメントを避ける為にコメントのみ有料としているので、安心して読んでいただければ幸甚です。

今回紹介する話は個人的にとても笑ってしまう恋愛ギャグマンガです。
記事を書くにあたって読み返しましたがずっと笑ってました。

それでは見ていきましょう。

第六回目は『高嶺のハナさん』1巻から

『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻表紙を引用
気難しいような悩みがあるような顔してますねハナさん

【第1巻の個人的な評価】
※5段階評価で普通が3。数字が少ない程低評価。
なお、エログロ評価は低い方が安心安全です。
評価★5
エロ★2
グロ★1

この作品も1巻無料から知りました。
漫画雑誌は買わないので、新しい漫画を知るのは基本的にこのスタイルです。表紙の絵とベタベタなタイトルがとても気になりました。ダジャレですからね。。

なお、作家のムラタコウジさんの他の作品は『アカイリンゴ』をこの作品を読んだ後に読みましたが、そのほかの情報は殆どありませんので、解釈や考察に不足がありましてもご容赦願います。

では早速見てみましょう。

あらすじ

主人公はタイトルからそのまま「高嶺 華(たかみね はな)」27歳
製菓会社で数々の大ヒットを上げるの商品企画のエースであり、会社の至宝です。

普段は知的で冷静で部下想いの一面もあるのですが、部下にどうしても強く叱ってしまう男性社員が居ました

『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻より引用
『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻より引用

美しくも厳しい表情であり、モデルのような体形でスーツが似合う、まさに絵にかいたようなキャリアウーマン。

そんな華も「弱木強(よわきつよし)」24歳の量産する糞企画に対しては声を荒げて叱ってしまいます。

『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻より引用

華は会社では名前の通りの「高嶺の華」であり、ナンパ男の通称「チャラ田」(25)以外の男性は滅多な事では誘わないし、これだけのスペックの女性なので交際相手はセレブ、と噂されており、更に男性が近寄りがたい存在でした。

『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻より引用
会社の華からは想像できない可愛いぬいぐるみ群

しかし本当は・・・

『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻より引用
『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻より引用



ワロタ



そうなんです。華さんは弱木くんの事が好きなのです。

え?なんで?なんであの弱木なの?
と思う方も多いかと思いますが、読み進めると意外に腹落ちするようなもっともな理由が華の過去に眠っているので、ここから読み進めて答え合わせをしてみてください。

正直、私は新巻が出るたびに毎回笑ってます。
ただ、人気になったせいなのか、この後何巻か進むとショートギャグ漫画からストーリー重視の展開になっていくので、恋愛モノ要素が強くなります。

しかしそれはそれで良いです。
恋愛に不器用な華が、真面目過ぎる不器用人間の弱木に、不格好ながらも少しずつ距離が縮まって心が通い合う所が、これもまたありだな、と思わせてくれます。

『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻より引用

いや、ちゃんと教えてあげてよ・・・(ああお腹痛い)

もう恋愛力が小5レベルな事は否めません。

しかしその華さんの想い人である弱木も、実は華さんの事を好きだという。

『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻より引用

仕事で残した実績は計り知れないが、27歳にして恋愛レベル小5の美女『高嶺 華』
真面目で情熱はあるが、無垢故に全くズレたベクトルにその情熱を注ぎ努力していく。心が小3レベルに無垢な男『弱気 強』

こんな二人が、気持ちは向き合っていても、互いに不器用な故に距離が縮まったり離れたりする物語、それが『高嶺のハナさん』と言えます。

登場人物を簡単に紹介

この作品は現時点では基本的に1話完結のギャグ漫画なので、
ネタを切らさぬよう多くの新キャラを出して話を回すような作品ではありません。

華さん以外はこの3人に絞られます。
※その後追加されますが、今はこの3人です。

①弱木 強(24)

『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻より引用

コミックの巻末付録漫画で、主要人物の小学生時代が取り上げられますので、先々を楽しみにしながら、読み進めていただきたいのですが、
彼は家族思いで優しい青年ですが性格は天然であり、心が無垢で真面目なせいか、毎日家に帰って企画をまとめては、その小3レベルの企画を大量に華に見せに行きますが、マーケットやターゲットなどお構いなしなので、その企画群はゴミ企画ばかり。

『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻より引用
もう、お腹痛い・・・たすけて・・・


『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻より引用

華さんはその弱木の無垢な発想を愛し、ひたむきな彼の真面目さも知っているのですが、本人の前では何故か思っている事と反対の事を言ってしまいます。

しかし弱木は、大好きな憧れの女性である華さんに認めて貰おうと、日々もりもりとクソ企画を提出してきます。華さんに怒られれば怒られる程やる気が漲ります。

弱木は思考の基本軸が無い為、出来上がった発想がズレてしまうだけであり、あれ程真面目な性格と情熱を持っていれば、しっかりと教育すれば誰よりも伸び、成果が出せるようになる可能性があります。

という事は、弱木のクソ企画量産の原因は華さんが教えないから悪い、という事になりますが・・・

②天井苺(22)

『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻より引用

ゆるふわで愛嬌のある総務部の新卒女性社員。
社内では男性人気を華さんと二分する程で、本人も自分の可愛さと男の転がし方を心得ており、生まれてこの方自分で努力した事が無いという、当に人生イージーモードの選ばれし女性です。

アイドルのように可愛いく愛想も良く、その美貌を利用して社内の『イチゴ親衛隊』なる男たちに自分の仕事を振っているので殆ど仕事をしていません。
新卒ながら、色仕掛けとは言え、社内様々な役職の男性複数に自分の仕事を振り、その進捗管理をし仕事を回している程なので相当頭は良いのは想像できます。

そして自分に全く靡いて来ない真面目な弱木に対しては、プライドが許さない為彼を意地でも誘惑しようと企んでおり、その要因と思われる華共々怒りを覚え、現時点では華を一方的に敵視しています。
その為、弱木をあの手この手で誘惑し、また華の仕事の妨害をします。

なお華はイチゴを全く気にしておらず、イチゴに憧れの念を抱いています。

イチゴは可愛い筈なのに、嫉妬の場面では時折つのだじろうやら楳図かずおやらのホラー系作家の表情になっている気がします。

③更田元気(25)

『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻より引用

通称『チャラ田』
もうこれだけで存在が分かります。

「社内にこいつに抱かれた女は数知れず!!」

…の箇所は大泉洋の声で「おいおまえ…それはだめだろう~」と脳内再生されました。

なお仕事自体は出来る方で、華も実績を認める程です。
仕入れ開拓の為農家まで挨拶に行った華さんの営業に同行したりと、経験も豊富です。

当巻のある事がきっかけで「華が自分の事を好き」だと勘違いし、それ以来華に取り付こうとします。
ただ、現時点ではそこまで鬱陶しい相手ではありません。

華の低い自己評価

仕事の出来る華さんですが、非常に自己評価が低く、料理等を見ても、実は非常に不器用で努力の天才型なのかもしれません。

自己評価の低さと言えば、例えば
社内では男子社員の人気をイチゴと二分する程の美しさなのに、近寄りがたいからか、本人にはそんな情報は一切入ってこず、華は自分に女の子らしい可愛さが無いと思っている為、可愛らしいゆるふわアイドルのイチゴに憧れます。

『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻より引用


その原因は、先々読み進めれば次第に分かってきますが、当巻で言えば、小学生の頃からの体験も彼女の自己評価の低さを形成していそうです。

彼女は可愛い物好きでしたが、小学校のクラスでは「美人で背も高くカッコいいし、真面目で成績優秀で頼りがいがある女性。リーダーキャラ」として扱われ、周囲の期待に応えながら可愛い物とは無縁で過ごしてきました。
自分の想っている自分自身の本心と、周囲がイメージ含めて認識している華さん像がズレまくっており、本人は周囲の評価に対して決して高慢になったような様子はありません。

『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)第1巻より引用
華さんかわいい


ただ、その周囲と自分の心のズレから生じた、諦めてきた可愛い物への渇望が尋常でない為、真面目で純粋無垢で天然な弱木に惹かれてしまうのかもしれません。

以前実写ドラマ化もしていました

当時この作品を知らなかったのでドラマの存在も知らなかったのですが
こういうノリだったようです。

これはこれでいいのですが、私にイーロン・マスク並の財力があったら、改めて自分の好きな役者でリメイクしたいですね。

なお、華の先輩でみつばち製菓商品企画のレジェンド
不動はやはり山田孝之さんです。
もしくは、アニメ化して不動を山田孝之さんにします。
ちなみに、原作者のムラタコウジさんは、弱木は神木隆之介さんを希望していました。

確かに弱木にしっくりきますね

ドラマ化の役者さんの話は今後どこかでまた触れるとして、一度読んでいただける嬉しいです。

また更新しますので、次もお読みいただけますと幸甚です。
それでは良い一日を。

なお、コメントだけ有料にさせていただきます。

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