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ジェンガに追い詰められていたので掘り下げてみたら奥深いおもちゃだった。

この二週間、明けても暮れてもジェンガをしています。「ジェンガしよう!」で起こされ、すぐジェンガ、保育園登園前にジェンガ、帰宅後、登園バックを投げ捨ててスライディング気味にジェンガ、夕飯後ジェンガ、就寝直前までジェンガ。休みの日もジェンガ。

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どうです?そろそろゲシュタルト崩壊しました?

私もです。

ほんとね、もうね。息子には申し訳ないのですが、母は(夫も)そろそろジェンガに追いかけられる夢を見てうなされそうです。

そういえば幼少期の私、来る日も来る日も公園の砂場で型抜きをしまくっていたらしく、両親を大変困惑させたようで。両親もさ、一心不乱に一人で砂の型抜きを切り返す娘を見て、途方に暮れたに違いない。

このエピソードを夫に話したら「あー…なるほどね。」と言われた次第でして。

好きな物の愛で方が私とよーく似ている、見紛う事ない私の息子。

しかしこのジェンガブーム、まだまだ続きそうなのでうなされている場合ではないのです。

ので、楽しむためにジェンガを分析してみようというのがこの記事。

研究です、ジェンガの。

ジェンガとは

1974年にイギリス人の女性起業家レスリー・スコット(英語版)により開発され、1983年にロンドンで発売された。
「ジェンガ」という語はスワヒリ語で「組み立てる」という意味の「クジェンガ」に由来する。
基本型は54本の直方体のパーツを縦横に3本ずつ組み上げた18段のタワーとなっている。パーツは最上段を除きどこから抜き取っても良いが、最上段に3本そろわないうちにそのすぐ下の段から抜き取ってはならない。タワーを崩した人が負け。パーツはそれぞれごくわずかに厚みが異なっており、ゲーム性を高めている。

だそうです。歴史のあるゲームです。

色んなジェンガがあって、うちはこのレインボージェンガ。サイコロがついていて、出た目の色しか取れないと言うルール。

さて、ここから私が二週間ジェンガと向き合った分析結果です。

ジェンガの持つ要素について

まずルールが簡単。起承転結がはっきりしているから勝敗もわかりやすい。緊張と緩和のバランスがちょうどいい。
派手に崩れるから視覚的にも聴覚的にも“始まり~終わり”までが明確。活動の区切りがつけやすいです。
復元性が高いから気持ちも引き摺りにくいし、切り替えもしやすい。その割に負けると悔しいから何回もやれる。
初期費用だけで何回も遊べるし、材質も丈夫なので壊れにくい。

このあたりの特徴が、ジェンガを子供の遊びに導入しやすい理由かなと思います。

ジェンガすごいじゃん。こりゃ流行るよ。
なにせ世界で二番目に売れた大ヒット商品らしい。5000万個も売れてたんだとか。

子供の発達段階の過程とジェンガ

我が家の長男は4歳。この年齢で考えていくことにして。

まず、指の機能。
鉛筆や端の操作が上手になってきたと感じるこの頃。手指の機能の発達が目まぐるしい。0歳次男の手指の使い方と比べると違いは歴然。指がバラバラに動くし、色んな持ち方が出来る。
ジェンガは腕を空間に留めたまま指での繊細な操作が求められるわけで、力加減のコントロールの練習にもよさそう。

それから構成力。
4歳になって、積み木遊びが高度になったんですよ。組み立てるものが立体的で、隠れた積み木の存在も理解できている。これが私が長男にジェンガを買おうと思いついたきっかけなんですけどね。

ジェンガって、当たり前だけど構成を理解できていないと簡単に負ける。それから先の予想も出来ないといけなくて、戦略を練るっていう経験が一手でできそう。
ほら。オセロとか将棋は何手も先を予想しなきゃいけないから。難易度的にちょうどいい。
思考力と判断力が育ちそうです。

反復練習になるっていうのもいいです。
最初は上手じゃなかった長男も、回を重ねるごとにグングン上達し、大人とガチの勝負ができます。

成功体験も失敗体験も得られるジェンガ。経験を積めば上達できるというのが目に見えてわかりやすいのも、子供に導入しやすい理由の一つですね、きっと。

お絵描きやごっこ遊びとは違って、対戦相手がいるゲームっていうのは、ルールを守らなくちゃいけない。
ジェンガってルールが複雑ではないので4歳でも遵守出来る。かつ、“順番を守る”とか“約束を破らない”っていう“ルールを守る”っていう社会性の基本がが育ちそう。

負けた時の反応で成長を感じられたり、気持ちの切り替えの練習にもなるかも。

かつて順番を守れなかった息子

順番を守るで思い出した。

長男が二歳の頃、某国民的キャラクターのミュージアムに連れて行った。
体験型の展示物が並んでいて、子供たちが群がるのだけれど、当時二歳だったからまぁー順番が守れない。絶賛イヤイヤ期だったからそれはそれは大変で。順番が理解できない、待てない、制止されて憤慨する長男を抱えて立ち去るの繰り返し。

それが今ではちゃんとジェンガの順番もルールも守れるわけで、成長を感じましたね。
ジェンガをやりながら。

0歳次男と複雑な心境の長男と、ジェンガ

うちには0歳の次男もいるので、ジェンガをやるのは実は至難の業でして。
積み上げた途端に猪突猛進してくる次男からまさに体を呈してジェンガを守るわけです。長男はそれを見てキャーキャー喜んでいるんですけど。

「ママ、弟君ばっかり抱っこしてて、ゆうちゃん嫌だからね。」

が最近の口癖の長男。
どうしても次男に手がかかってしまうので、寂しい思いをさせているようです。

他のおもちゃ、例えば仮面ライダーの人形とかって0歳次男も遊びに参加できちゃうんですよね。

でもジェンガは高度だからね、赤子は出来ないから。これが優越感を得られるらしく、満足度が高いみたいです。

加えてジェンガをやってる時は、私、もしくは夫を独り占めできる。

これがいいんだろうなぁと思っています。

ジェンガは子供と遊ぶのが苦手な私にも有難い遊び

これは私自身の特性なんですけども。

私ね、子供と遊ぶのが苦手なんです。ごっこ遊びも苦手だし、絵も下手だからリクエストされた絵が描けない。積み木も壮大な物なんて作れない。

そう言うお母さんも、います。

この外出自粛の世の中、私自身は外に出られなくても比較的苦痛に感じていない生粋のインドア。一人遊び大好き。

創造性もアイディアも持ち合わせていない私なので、子供とのお家時間を持て余してしまいます。

子供と遊ぶ才能ないなーと凹んでいたんですけど、そこに颯爽と登場したジェンガ。

大人もすごく楽しめるんですよね。子供が上達してきたら忖度しなくていい。子供と同じ目線で楽しめます。これには大分助けられました。

まとめ

ジェンガ、分析してみたら「そりゃ長男がハマるわけだよなあ〜〜」と。掘り下げてみたら私自身も楽しんでいたり、お家での遊びのマンネリの打開になっているようです。

ジェンガ、おすすめです。色々種類が出ているのでお子さんの年齢に合わせて難易度を選ぶといいですね。

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