花びらの恋心

「恋占い・誠実」

これはマーガレットの花言葉である。


マーガレットのように白く清楚な花を見ると清々しい気持ちになる。外国人女性の名前にもつけられているからか、可憐で愛らしいイメージも膨らむ。日本だと「すみれ」や「さくら」に当たるのだろうかと想いを馳せる。


マーガレットで忘れてはならないのは恋占いだ。女の子なら一度は花を摘んで試したことがあるのではないだろうか。
私も近所のおばちゃんの庭にたくさん咲いていたマーガレットを拝借し、好きでもない・嫌いでもないと占いをしていた。
今となっては花を摘んで占っている時間そのものが1番楽しかったのだと思いなおす。実はマーガレットの恋占いには2種類の方法がある。イギリス式だと好き・嫌いで、フランス式だと好き・少し好き・とても好き・嫌いの4つで占うんだとか。

だけど、ここだけの話、マーガレットの花びらは実はほとんどが奇数だから、好き・嫌いで占うとたいていは好きで終わると言うことは秘密にしておく。
恋占いを広めた人はそのことを知っていたのだろうか…分かるはずもないけれど花びらに恋のススメを託したところに乙女心がくすぐられる。


先日見た映画の中に出てきたマーガレット。
笑顔の若い男女を囲んでいたマーガレットは恋の行方を知っていたのだろうか。
花の名前を聞いた男の子と花の名前を教えなかった女の子が鮮明に記憶に残っている。
女の子が『別れた男に、花の名を一つ教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます。』という川端康成の『拳の小説』の名フレーズを知っていたかもしれないと考えるとちょっとドキドキが止まらない。
本を読むことが好きな人が知っている名フレーズに共感できると特別な親近感が湧いてくる。

こうやって映画の中に花が出てくると映像が奥ゆかしいものになるだけではなく、その花に込められた意味を想像して後で調べてみるのがこれまた楽しくて仕方がない。
花言葉の意味を知らない登場人物たちが花を抱えて、花を愛で、喜怒哀楽に胸を打つ。
花って感情そのものを映し出しているのかもしれない。誠実に生きてるって感じがするから愛してやまないんだろうなぁ。


さてさて、あなたがマーガレットで占いたいことは何ですか？
花があなたに素敵なヒントを教えてくれるかもしれません。
花びらの答えが誠実な好きで溢れますように🕊

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