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紫陽花(あじさい)は万華鏡

「移り気・高慢・冷たい美しさ」

これは紫陽花の花言葉である。
紫陽花は6月に入って梅雨の季節となれば一緒に連想される花の代表格ではないだろうか。紫陽花は植っている土壌によって花の色が変わる。咲き始めと咲き終わりでも微妙に花の色が変わる。だからこんな花言葉がついたのかもしれない。

紫陽花を見ると憂鬱になりがちなこの季節をぱっと明るくしてくれて心待ち気分も明るくなる気がする。紫陽花は大ぶりでたっぷりとした贅沢な感じがよい。紫陽花の花は万華鏡のようだと思う。いくつもの小さな花が集まって一つの大輪を咲かせる。なんとも見事なつくりである。でも色はシックで寂しげだったりして、雨に濡れた様子はなお一層花の魅力を増して妖艶とも言える。

私の大学までのスクールバスの脇道には紫陽花がずっと先まで植っている。この季節になれば毎年紫や青、ピンクといった綺麗な色が道を彩ってくれる。今年はコロナの影響でオンライン授業になったため残念ながらあの景色を見ることができない。来年は大学生としてあの道の最後の紫陽花を見ることになる。今年見れなかった分まで紫陽花の花が来年も万華鏡のようにたくさん咲いてほしいと願う。

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